栃ノ心の誤審の原因はビデオ判定

栃ノ心の誤審の原因はビデオ判定アイキャッチ 2019年夏場所

スコゲワブロガーのペパーミントあいです。

2019(令和元)年夏場所13日目。

大関復帰を目指す栃ノ心は
物言いのついた相撲、
朝乃山に差し違いで敗れました。

ちょっと判定に納得がいきません。

こうなってしまった原因は、

ビデオ判定が導入されてもなお、

初見の肉眼重視で判定している

勝負審判のあり方にあるように

思えてなりません。

栃ノ心勝ったと思ったのに物言い!

2019(令和元)年夏場所13日目。

大関復帰を目指す関脇栃ノ心は、
好調の朝乃山と対戦します。

栃ノ心が大関に復帰するには、
今場所10勝する必要がありますが、

栃ノ心は9勝目をあげてから
明らかに硬くなって連敗しています。

今日こそは勝って決めたいところ!

相手は栃ノ心と同じ右の相四つ、
しかも好調で優勝争いをしている
若い伸び盛りの朝乃山です。

立合い。

朝乃山の当たりに
引いてしまった栃ノ心でしたが、
土俵際、何とか残して逆転しました!

これで10勝目!

と思ったら、物言いがつきます。

どう見ても栃ノ心が勝っている

物言いがついたので、
NHK大相撲中継では最後の土俵際の場面が
スロー映像で流れます。

実況アナウンサーも解説者も視聴者も、
ともに土俵際、朝乃山の体が落ちる前に
栃ノ心の足が出ていないか確認します。

足は残っているように見えました。

その後別の角度からの映像も流れますが、
やはり栃ノ心の足は
残っているように見えます。

「栃ノ心がはたいた時に
朝乃山の髷を引っ張ってしまったのでは?」

という実況アナウンサーの指摘で、
再度スロー映像を確認をしますが、
髷は引っかかっていないように
見えました。

どこをどう見ても、
栃ノ心が勝っているように見えます。

この日の解説は朝乃山の師匠の
高砂親方(元朝潮)でしたが、

「(栃ノ心の足は)
残っているように見えますね」

と話していました。

高砂親方は相撲協会内部の人ですから、
審判部にそう偉そうに意見出来る
立場ではありません。

ある程度こう判定するだろうという
確信がなければこうは言わないはず。

それくらい、
スロー映像では明らかに
栃ノ心が勝っていました。

引いてい土俵際へ追い込まれての
逆転勝ちなので、
いい内容とは言い難いけれど、
勝っているように見えました。

むしろ負けの要素が見当たらない。

でも、勝負審判の協議は長引きます。

5分という異例の長さに長引いていました。

栃ノ心、まさかの差し違いで負け!

そして5分越えという
異例の長い協議の末、

なんと栃ノ心は、

「行司軍配差し違いで負け」

という判定になってしまいました。

理由は

「栃ノ心の踵が先に出ていた」

とのこと。

いや出てないじゃん!?

さっき何回もスロー映像見たけど、
どう見ても出てないよ!

何で?何でね!?

相撲ファンも栃ノ心も納得いかない

この判定には、
私も私以外の相撲ファンも
納得がいきません。

少なくとも私の周辺の、
ツイッター相撲部で一緒に相撲観戦
している相撲ファンの方々は
ショックで怒り心頭です!

それはそうですよね。

この相撲には栃ノ心の

大関復帰がかかっていたのです。

みんな栃ノ心の大関復帰を

心待ちにしていたのです。

これがふつうに朝乃山に負けたのなら、
残念だけどまだ納得はできます。

でも、明らかに勝っている相撲を
負けにされたのでは
納得がいきません。

目の前で見ていた勝負審判が
そう判定したのなら
それ相応の理由はあるのでしょうが、

私たちもNHK中継やAbemaTVの中継で
何度も映像を確認しているわけですから、
納得がいかないですよ。

それは相撲を取っていた当事者の
栃ノ心も同じ。

取組後、花道を下がると、
質問に来たNHKのリポーターに対し

「足出てないよ」

と怒っていたそうです。

解説の高砂親方は朝乃山の師匠として、
ちょっとコメントしづらそうに見えました。

(明らかに誤審と思えても立場上、
審判部を批判することはしづらい
でしょうからね)

ちなみにラジオの解説だった
北の富士勝昭さんは

「もう知らん」

と言っていたようですが(;^_^A

その後、相撲部TLや相撲ファンのTLは
ずっと怒りと意気消沈モード。

取組はその後3番続きましたが、

栃ノ心負けの判定がショックすぎて

とても気持ちが入りません。

これでは栃ノ心も朝乃山も、
その後相撲を取った横綱や大関も
気の毒でなりません。。。

何せお客さんが
相撲を楽しめなくなって
しまっているのですから。

ビデオ判定の在り方がおかしい

こうなってしまった原因は、
現在のビデオ判定の在り方にあると
私は思います。

大鵬の連勝記録が止められてしまった
戸田戦の大誤審をきっかけに、
大相撲にもビデオ判定が導入されました。

でもビデオ係の審判って、
立場が弱いんですよね。

あくまでも主眼は
「肉眼での判定」

ビデオ室の親方には
物言いをつける権限がありません。

ビデオ係の親方は

審判長の電話での質問に

「答えること」しか出来ません。

あくまでも
“映像を振り返ることのできない”
土俵下の審判の“印象”がメイン
なのです。

ビデオはあくまで参考資料。

審判長が質問しなければ
ビデオ係の親方には
発言権さえないのです。

もっと言えば、
審判長のビデオ係への質問力などの
裁量にかかる部分が大きい
のです。

人間の眼は間違う

昭和から平成を通り越して
令和となった時代に、
本当ビックリするほどアナログですよね。

「ビデオより人の眼の方が正確だ」
と言っているわけですから。

それも分からなくはないんですよ。

ビデオも映しきれない部分はあるし、
角度によって見え方は変わってきます。

でもそれなら、
あらゆる角度にカメラを設置すれば
済む話ですよね。

NHKが様々な角度から
映像を撮っているわけだし、
それを共有することはできないですかね?

そして何より、
勝負審判全員で同じ映像を
共有することはできないでしょうか?

一人1台スマホを持っている時代に、
映像を共有するくらい、
造作もないことだと思います。

スマホを持って土俵下にいれば
力士が落ちてきて壊れてしまう可能性も
ありますが、

ふだんは呼び出しさんに預けて
必要な時だけ持ってきてもらう形にすれば
その問題は解決できます。

とにかくもう少し、
ビデオ映像に重きを置いてほしいです。

相撲協会全体の見解では
「人の眼の方が正確」と
思っているようだけど、

人の眼は不確かで間違います。

それをカバーしてくれるのが
ビデオ映像ではありませんか?

様々な角度のビデオを撮って、

それを審判全員で共有して、

その上で判定をしてほしいです。

同じ映像を共有していない審判の判定は
正直不安です。。。

変わるきっかけになってほしい

以上、栃ノ心と朝乃山の相撲の誤審疑惑
について語らせていただきました。

誤審と決めつけるのは失礼なので
あくまでも「誤審疑惑」と
させていただきますが、
腹の底では誤審だと思っています(笑)

栃ノ心は本当に気の毒でならないけど、
この判定がきっかけで
ビデオ判定の在り方が変わってくれることを
切に願うばかりです。。。

ただ、
どれだけジャッジの仕方が変わっても、
人がジャッジする以上は
間違いは起こりえます。

このシステムを導入すれば
絶対に間違いは起こりえない、
ということはありません。

その僅かな間違いは許す心は
持ち合わせておきたいと思います。

ペパーミントあいがお届けいたしました。