相撲は良くも悪くも日本の伝統

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相撲と紅茶とゲームが大好きな
ペパーミントあいです。

2019年12月29日放送の
「大相撲 若手の息吹」(大相撲この一年)
を見ました。

藤井康生アナの
最後の締めの一言
が気になりました。

この一言から、大相撲は良くも悪くも、
日本の伝統精神を受け継いだ世界なんだなと
思いました。

2020年は「伝統」という言葉本来の意味
改めて考え直す一年にしたいと思いました。

2019年の大相撲は世代交代の波を特に感じた

2019年12月29日に放送された
「大相撲この一年」を観ました。

2019年の大相撲この一年は、
「大相撲 若手の息吹」というタイトルで
届けられました。

確かに2019年は、
若手力士の台頭が特に著しい年だったと
感じています。

貴景勝の大関昇進。

朝乃山の急成長。

炎鵬の大活躍。

一方で2019年は初場所に
稀勢の里の引退から始まり、
豪風、安美錦、嘉風と、
まだまだ元気だと思っていたベテランが
次々引退した年でもありました。

(引退会見の映像は、
何度見ても泣いちゃいますね><)

そういう意味では、
特に世代交代を感じる一年でした。

「大相撲この一年」について

「大相撲この一年」は、
NHK大相撲中継でおなじみの藤井康生アナ
北の富士勝昭さん舞の海秀平さんと、
ゲスト力士さんでその年の大相撲を
振り返る年末番組。

2019年はこの年大関に昇進した貴景勝関と、
幕内に昇進して相撲を大いに盛り上げた
炎鵬関がゲストに登場しました!

楽しいおしゃべりを交えて
番組は大いに盛り上がりました♪

藤井アナの締めの一言が気になった

ただ最後、
藤井アナの締めの一言が気になりました。

「令和という時代になっても

大相撲の伝統は変わりません。

(中略)来年はぜひとも大相撲の

素晴らしさを取り戻してほしいと思います」

一言一句合っているかは自信ないですが、
だいたいこんなようなことを
言っていたと思います。

「取り戻してほしい」とは、
どういう意味なのでしょうか?

今の相撲は面白くない、素晴らしくない、
という意味に聞こえますよね。

私藤井アナの実況好きなんですけどね、

こういう、

「昔の相撲は素晴らしかった!

それに引きかえ今の力士は……」的な

説教くさい物言いは好きじゃないんですよ。

ちょっと相撲の解説者とか、
相撲協会を出た元力士とか、
今の力士をディスることが
多すぎやしませんか?

そりゃ昔の力士から学べることも
多々あるとは思いますよ。

今は失われた昔あった素晴らしいことも、
たくさんあると思います。

長い歴史を誇る大相撲なら、
あって当然だと思います。

でもその部分だけを見て
「今の力士はダメだなぁ」というのは
違うと思うんです。

昔はダメダメだったけど
今はきちんとしていることや、
今の相撲にしかない魅力だって
ちゃんとあるはずです!

それを伝えるのが実況者、解説者の
務めではないでしょうか?

昔良かったことを伝えるのはいいんです。

でもそれと、
今をディスるのは違います。

「昔は今はないこんな素晴らしい相撲の

技術があったけれど、今は昔はなかった

こんなことが進んでいる」

とか、そういう実況を聞きたいんですよね。

ダメなものなら中継するな!
って思うし、

今の力士がダメだと言っている親方を見ると
じゃあお前がちゃんと指導しろ!
と言いたくなります。

これもある意味日本の伝統精神

ただこういのって、
結局は良くも悪くも、
日本の伝統精神なのかなと感じます。

「今の若い奴らは甘ったれてる」的な話って
一般人の職場とかでも多いですもんね。

きっとそう言っている今の親方衆も、

若いころは「今の力士はダメだなぁ」と

言われながら育ったんですよね。

それをそのまま今の力士に
しているんですよね。

「今の若い奴らはダメだ」は
どこの国でも多かれ少なかれ
あるかもしれません。

「最近の若いもんは……」は、
世界最古の愚痴であるという伝説も
ありますし。

でも「今の力士はダメだなぁ」からは
「けなせばけなすほど伸びる」と思って
言っているようにも感じます。

それは幻想であることが証明されているから
今はそういう指導法は問題視されることが
多いのに、まだその幻想から
抜けられていない人は未だに多いです。。。

貴源治のインフル強制出勤は相撲界だけの問題じゃない

先だっては貴源治がインフルエンザを
発症しているのにも関わらず
巡業に参加させられるという問題が
起きました。

さすがに一般の会社で、インフルの中
強制出勤というのは聞きません。

でも

「熱があっても苦しくても

頑張って出勤することが素晴らしい」

的な精神は、

未だ根付いている気がします。

明らかに風邪をひいてせき込んでいるのに
休まずに当然のように出勤する人、
多いですもんね。。。

結局この、
病気でも頑張って出勤してしまう精神は
相撲界だけではなく日本社会全体の
問題なのではないでしょうか?

大相撲には良くも悪くも日本の“伝統”が詰まっている

要するに何が言いたいのかというと、
昔を美化して今を否定したがるところも
無理して働くことが素晴らしい精神も、
日本の伝統精神であるということです。

日本の伝統文化である相撲の世界には、
良くも悪くも、この日本の伝統精神が
詰まっている
のだなと感じました。

「昔を美化」と「無理して出勤」以外にも、
探せば他にもたくさんあると思います。

「伝統」の本来の意味を改めて問い直す一年にしたい

でもそもそも「伝統」って、本来は
「いいものを後世に残そう」という
ことですよね?

ただ昔を回顧して昔に戻るだけが
伝統ではないはずです。

そもそも大相撲がこれからの世代に
伝えるべき本当の「伝統」は何なのか?

2020年は力士さんも解説者も実況アナも、
そして相撲ファンも、みんなが考えられる
一年になってくれたらと思います。

相撲ファンの皆様、
良いお年をお迎えください^^

ペパーミントあいがお届けいたしました。