私にとっての輪島さんは、稽古しないけど稽古つけるのはうまい人

輪島さん黄金の左イメージ 相撲ニュース

スコゲワブロガーの
ペパーミントあいです。

元横綱輪島の輪島大士さんが
亡くなりました。

私は輪島さんの現役時代は
存じ上げませんが、輪島さんには

「稽古しないけど
稽古をつけるのが上手い人」

というイメージがあります。

何でそんなイメージになったのか、
思い出を語りたいと思います。

※ちなみにアイキャッチ画像が
訃報なのに金ぴかなのは、輪島さんの
「黄金の左」をイメージして、です。

稽古しないけど稽古つけるのはうまい人

輪島さんには
「稽古しないけど稽古つけるのはうまい人」
というイメ―ジがあります。

その理由は、
いずれも相撲OBの方々の
輪島さん語り
からきました。

元琴錦、元旭道山、元若乃花の座談会にて

まず「稽古しない人」というイメージは、
とある相撲番組にて元琴錦の朝日山親方、
元旭道山さん、元若乃花の花田虎上さんが
話していたことからつきました。

まあ、現役時代から「稽古しない人」
というイメージは強い人だったようですが。

その番組では昔の名勝負を振り返っていて、
ちょうど輪島さんと北の湖さんの名勝負
が放送されていました。

いつも判で押したように
左四つがっぷりに組み合っていたという
輪湖戦。

その相撲は長期戦となり、
最後は疲れてしまった輪島さんが
得意の半身の体勢を保つことが出来ず
北の湖さんと胸を合わせてしまい、
寄り切られてしまいます。

この疲れ切った輪島さんを見た
朝日山親方、花田さん、旭道山さんは

「輪島さん、稽古してないよ~」

と、ケラケラ笑っていたんですねぇ(笑)

この人たち、
「今の若い力士は稽古が足りない」
とよく言いますが、

大先輩にも「稽古してない」とか
言っちゃうんですねぇww

先輩にも言うのかと思ったら、
少し好感度が上がりました(笑)
※もともと好きですが

もちろん、輪島と北の湖という
偉大な横綱の凄いところの話も
していたのですが、

私には「稽古してないよ~」の部分が
強烈に印象に残ってしまった
わけですww

以後、私の中では輪島さん=稽古しない人、
というイメージが出来上がりました(笑)

その後も似たような形式の番組に
朝日山親方、花田虎上さん、旭道山さんが
揃って輪湖戦を観る機会があると、

お3人はことごとく
「輪島さんは稽古してないから」
ということをネタのように話します(笑)

この3人はテレビでも比較的素で
話している感じで、
聞いていて面白いです^^

横綱になる人は稽古つけるのもうまい

後者の「稽古つけるのがうまい」という
イメージは、NHK大相撲中継で、

若いころ輪島さんに稽古をつけてもらった
という解説者
の方のお話を聞いてできました。

BSの幕下の中継の時間帯だったので、
その方は若者頭さんだったかもしれません。

その方は

「輪島関は稽古をつけるのが
とてもうまかった。

輪島関に稽古をつけていただいた
おかげで自分は伸びた。

横綱になる人はみんな
稽古をつけるのがうまい」

と話していました。

横綱になる人は
自分が相撲をよく理解しているから、
人に教えるのもうまい
のでしょうかね?

本当に理解できたのは
人に教えられるようになってからだ、
とよく言いますもんね。

元横綱の優れた指導者も多い

よく名指導者は
現役時代無名だった人に多いと
聞くけれど、

相撲の場合はそうとは
言い切れない
ように思えます。

現在元横綱の親方には
元北勝海の八角理事長をはじめ、

元旭富士の伊勢ケ濱親方、
元大乃国の芝田山親方、
元武蔵丸の武蔵川親方がいますが、

八角部屋には隠岐の海と北勝富士、
伊勢ケ濱部屋には宝富士と安美錦、
照強
という関取がいます。

何より伊勢ケ濱親方は、
日馬富士を横綱にまで育て上げました!

つい先日退職した貴乃花親方も
貴ノ岩、貴景勝、貴源治、貴公俊
という
関取を育てました。

輪島さんの盟友の北の湖前理事長も
関取を育てているし、

亡くなった千代の富士の先代九重親方も
大関千代大海をはじめ、
関取をたくさん育てています
よね。

(千代の富士の弟子は現在、
千代大龍、千代の国、千代翔馬、
千代ノ皇、千代丸がいます)

元横綱の名親方もたくさんいます。

白鵬も内弟子を幕内に育てた

あと、白鵬の内弟子の石浦と山口
幕内に昇進しています。

以前石浦関のドキュメンタリーで
白鵬が石浦に指導している光景を
見たことがありますが、
教えるの上手いなと思いました。

言っても白鵬は現役中なので、
宮城野親方のサポートもあって
こととは思います。

その白鵬を育てた元竹馬山の宮城野親方は、
元前頭
です。

輪島の弟子がいたら

それを思うと、
もし輪島さんが親方になって
弟子を育てていたら、

ということも考えてしまいます。

破天荒な人なので
思いもよらない面白い指導をしたり、
面白い力士を育てていたんじゃないか

思います。

逆に輪島さんを反面教師に、
すごく堅実で真面目な弟子
育っていたかもしれません。

もっとも、輪島さんが相撲協会を
去ることになった経緯を思えば、
それは仕方のないことです。

(借金して年寄株をていとうに入れるのは
どう考えてもまずい)

相当破天荒な人だったようですが、
ちょっと破天荒すぎて
協会という組織のなかでやっていくには
向かない人だった
のかもしれませんね。

輪島さん、お疲れさまでした

晩年は喉頭癌を患っていたという輪島さん。

2015年に北の湖さんが亡くなった時は、
声を出すことが出来ず、
文書でコメントを寄せていました。

死因はその喉頭癌で、70歳でした。

輪島さん、長い間闘病生活、
お疲れさまでした。

天国で安らかにお休み下さい。。。

偉大な横綱・輪島を偲ぶ

以上、亡くなった輪島さんの
思い出話を振り返ってみました。

思い出話といえるほどの
ものでもないのですが、

私にとっての輪島さんのイメージは
「稽古しないけど稽古つけるのはうまい人」
です。

相撲も私生活も規格外だった輪島さんが、
弟子を育てていたらどうなっていたのか?

想いをはせつつ、
輪島さんを偲びたいと思います。

ペパーミントあいが
お届けいたしました。