2020年大相撲11月場所12日目の感想

2020年大相撲11月場所12日目の感想アイキャッチ 大相撲観戦日記

相撲と紅茶とゲームが大好きな
ペパーミントあいです。

2020(令和2)年11月場所12日目の感想は

①北太樹の外掛け

②山梨県&三重県出身力士の優勝

③直近10年間の年間最多勝

④白鵬の治世に幕尻優勝を3回も許していいのか

⑤稀勢、実は優勝なしの年間最多勝がめちゃめちゃ嬉しかった!

⑥玉鷲の通算連続出場記録が単独8位

⑦関取が長く出ていない都道府県

の7本です。

12日目のNHK中継では
記録が多く紹介されたので、
記録を中心に感想をまとめてみました。

目次から気になるところだけ
読んでいただければと思いますが、
全部見ていただければなお嬉しいです^^

北太樹の外掛け

2020年11月場所12日目は、
十両の解説が元北太樹の小野川親方でした。

そのため北太樹の多かった
決まり手ランキングが紹介されていました。

北太樹の多かった決まり手は、
以下の通りです。

1位 寄り切り

2位 押し出し

3位 寄り倒し

4位 外掛け

この記録を実況の吉田アナウンサーが
4位の外掛けのみ伏字にして
小野川親方にクイズ形式で
尋ねたところ、

小野川親方は見事に
「外掛け」と当てていました!

自身でも多く決めていた記憶が
あったようです。

小野川親方は
「外掛けは前に出ながら掛けると決まる」
と話していました。

相手が仰け反りながら
投げてきたところを狙うのがコツ

なのだそうです。

相手が苦し紛れの投げを
打ってきたところを
仕留める技のようですね。

山梨県&三重県出身力士の優勝

2020年11月場所12日目には、
山梨県出身の竜電と
三重県出身の志摩ノ海が
ともに優勝候補力士として対戦しました。

12日目を迎えた時点で志摩ノ海は1敗。
竜電は2敗。

竜電が優勝したら
1964(昭和39)年名古屋場所の
富士錦以来57年ぶりの
山梨県出身力士の優勝

志摩ノ海が優勝したら
1983(昭和58)年初場所の
琴風(現尾車親方)以来、37年ぶりの
三重県出身力士の優勝
です。

結果は志摩ノ海が勝って1敗を守り、
竜電は3敗に後退。

好調同士の取組なだけあり、
非情に見応えのあるいい相撲でした^0^

志摩ノ海は徳勝龍の幕尻優勝に奮起した!

志摩ノ海は今年初場所に
幕尻優勝した徳勝龍と同じ
木瀬部屋の力士です。

徳勝龍優勝時には
パレードの旗手も務めました。

この時志摩ノ海は、
兄弟子の徳勝龍を凄いと思った一方、
悔しい気持ちにもなったようです。

そしてこの志摩ノ海の奮起に対し、
兄弟子の徳勝龍は

「これで燃えない奴は男じゃない」

と話していたようです。

どちらも男ですね!

尾車親方は複雑な心境

ちなみに前回三重県出身優勝者の
尾車親方は、自身の報知新聞のコラムで

「クニモン(同郷)の志摩ノ海には

期待したいが

年3回幕尻優勝を許しては上位が

だらしがないと言わざるを得ない。

相撲協会運営者としては複雑だ」

と書いていました。

志摩ノ海が優勝すれば今年3回目の幕尻優勝

今年2020年は既に
初場所に徳勝龍、
7月場所に照ノ富士が幕尻優勝しています。

志摩ノ海が優勝すれば
今年3回目の幕尻優勝となります。

志摩ノ海の三重県出身力士としての記録

ちなみに志摩ノ海は、
今場所10日目には
同じ三重県出身の千代の国と対戦。

幕内では33年ぶりの
三重県出身同士の対戦
となりました。

こちらも“優勝候補”同士としての
対戦でした。

詳細は下記記事をご参照のこと。

2020年大相撲11月場所10日目の感想
2020(令和2)年11月場所10日目の主な出来事は①臥牙丸引退②千代の国-志摩ノ海が33年ぶりに三重県対決③翔猿が2代目シャケ襲名④元阿夢露の前で成長した姿を見せた阿武咲⑤NHK大相撲の超絶細かすぎる記録に度肝を抜かれる、の5つでした。臥牙丸の引退は寂しいけど、楽しい思い出をありがとうございます。

直近10年間の年間最多勝

今場所は2020年納めの11月場所のため、
NHK大相撲中継では
年間最多勝の話題も頻繁に出ます。

直近10年間の年間最多勝は
以下の通りです。

平22 白鵬 86勝

平23 白鵬 66勝(5場所)

平24 白鵬 76勝

平25 白鵬 82勝

平26 白鵬 81勝

平27 白鵬 66勝

平28 稀勢の里 69勝

平29 白鵬 56勝

平30 栃ノ心 59勝

令元 朝乃山 55勝

白鵬の凄さを思い知らされる

こうして見てみると、
改めて白鵬の凄さを
思い知らされますね!

ここ最近こそ翳りが見え始めているものの、
MAXが90勝で80勝越えが3回もあるって
凄いですよ!

80勝に到達するということは、
負けたのが年間を通して10敗以内
ということですからね。

特に平成22年の86勝は
年に4回しか負けていない
=最低2回は全勝優勝

ということになるので、
驚異的な記録と言えます。

白鵬の治世に幕尻優勝3回を許していいのか?

一方で、白鵬の凄さを改めて思うと、

「こんなに強い横綱の現役時に
幕尻優勝を年3回も許していいのか!?」

という気持ちにもなりました。

幕尻優勝は悪いことではありませんが、
短期間に続いてしまうと、
尾車親方の言うように

「上位がだらしない」

と言われても仕方がありません。

その最上位が
大横綱 白鵬であると思うと……

いくら白鵬の休場中のこととはいえ、、、
白鵬だけのせいではないとはいえ、、、

ちょっと複雑な気持ちにもなりました。

稀勢の里 年間最多勝獲得時の本音

ちなみにこの日の幕内の解説は
元稀勢の里の荒磯親方でした。

稀勢の里の年間最多勝は、
優勝が一度もない年間最多勝という
前代未聞の出来事
でした。

この優勝がない年間最多勝を獲得した当時、
稀勢の里は

「優勝がないので複雑だ」

とコメントしていたようです。

でも2020年11月場所12日目の解説で、
荒磯親方は

「本当はめちゃめちゃ嬉しかった」

と話していました!

現役時代の稀勢の里に
「めちゃめちゃ嬉しいです!」
なんて言われたら、
きっと面食らうと思いますが、

今の荒磯親方に言われても
全然驚きません(笑)

稀勢の里は昔の力士を思わせる
寡黙な力士でしたが、
荒磯親方はめちゃめちゃ明るくて
よくしゃべる親方ですからねぇ^0^

荒磯親方が解説に来てくれると
場が明るくなって楽しいですよ♪

加えて解説の内容も的確なので、
もう毎日でも解説に来てほしいです(笑)

しかも69勝って、
割と高い水準なんですよねぇ。。。

逆に、そんなに勝ってるのに
何で優勝がないの??
と思ってしまうような数字です。

ただこの年は、
琴奨菊が10年ぶりに
日本出身力士として優勝したり、

豪栄道がカド番の場所で
全勝優勝した年でした。

白鵬の休場が増え始めた時期でもあるので、
白鵬の休場による影響は
大きかったかなぁ
と思います。

玉鷲の通算連続出場が歴代単独8位

2020年11月場所12日目は、
玉鷲の通算連続出場記録が1298回となり、
飛騨乃花を抜いて
歴代単独8位
となった日でした。

通算連続出場の記録は以下の通りです。

1位 青葉城 1630

2位 富士櫻 1543

3位 貴闘力 1456

4位 高見山 1425

5位 大滝川 1367

6位 寺尾  1359

7位 豊ノ海 1316

8位 玉鷲  1298

9位 飛騨乃花 1297

10位 蜂矢 1263

ただ残念ながら、
玉鷲は記念すべき7位になった日を
白星で飾ることは出来ませんでした。。。

+α:関取が最も長く出ていない都道府県

2020年11月場所12日目に
紹介された記録ではないのですが、

2020年11月場所12日目の
BS-NHKの幕下の大相撲中継で、
こんな記録を思い出しました。

「関取が最も長く出ていない都道府県」

という記録です。

この日の幕下の実況は、
先場所実況デビューしたばかりの
中村アナウンサーでした。

新人さんゆえか
力士さんの四股名を
覚えていないようで、

序ノ口から三段目までの
取組結果を紹介する際、
何度も読み間違えていました。

藤島部屋の越ノ龍(こしのりゅう)を
「えつのりゅう」と読んでしまう場面も。

この日の解説が
藤島部屋付きの春日山親方(元武州山)
であったため、

訂正時には春日山親方から

「越ノ龍は藤島部屋の力士なんですよ」

と突っ込まれ、

「失礼しました!」

と恐縮する場面もありました。

この時私は、
越ノ龍さんが福井県出身力士
であることを思い出しました。

福井県は1980(昭和55)年の大徹以来、
40年間関取の出ていない県です。

このことは2017(平成29)年秋場所の
NHK大相撲中継で紹介されていました。

当時は現役力士も
越ノ龍ただ一人でしたが、
現在は式秀部屋の三段目の
舞蹴(まいける)という力士と
越ノ龍の2人となります。

相撲が最も盛んでない県と
言えるかもしれません。

越ノ龍さんは現役を続けながら
地元でスカウト活動も
行なっているとのこと。

そんなことを思い出しました。

地元に相撲を普及させるために
頑張っている力士さんは
応援したくなります。

誰を応援していいか困る今場所の優勝候補

以上、2020年11月場所12日目は
記録が多く紹介された日だったので、
主に記録を中心に感想をまとめてみました。

幕内の解説が荒磯親方だったので、
他にも面白かった名言名解説は
たくさんあるのですが、

特に印象に残った

「優勝なしの年間最多勝が
めちゃめちゃ嬉しかった!」

に集約させていただきました(笑)

直近10年間の年間最多勝の記録が紹介され、
改めて白鵬の偉大さを思い知った日でも
ありました。

休場してても存在感は絶大な横綱ですね。

その白鵬のいない今場所。

12日目終了時点でのトップは
1敗で貴景勝と志摩ノ海。

2敗で照ノ富士が追う形になっています。

ふつうに考えたら大関の優勝が堅いので、
ここは幕尻の志摩ノ海を
応援したくなるところなのですが、

今年に限っては
貴景勝は初場所に徳勝龍の
幕尻優勝を許しているため、
大関を応援したい気持ちも強いです。

正直、予想もしにくいし
誰を応援していいかも困ります(苦笑)

みんな応援したい!

いやいつでもみんな応援してるけど、
それでもいつもは「特にこの人を!」
というのがあるのですが、
今場所はその「特にこの人」が
真面目に決められません(;^_^A

何にせよ、みんな怪我無く、
気分よく追われる納めの11月場所に
なってくれればいいと思います。

ペパーミントあいがお届けいたしました。