2020年大相撲11月場所14日目の感想

2020年大相撲11月場所14日目の感想アイキャッチ 大相撲観戦日記

相撲と紅茶とゲームが大好きな
ペパーミントあいです。

2020(令和2)年大相撲11月場所14日目の
個人的な主な出来事をまとめました。

ふつうにニュースを調べれば分かることも、
相撲ファンならではの視点と思われる感想も
あります。

目次はほぼ時系列順になっています。

気になるところだけ読んでいただくなり、
全部順番に読んでいただければ
嬉しく思います^^

宇良が「後ろもたれ」を決める

2020年11月場所14日目は、
十両の宇良が珍しい決まり手
「後ろもたれ」を決めた日でした。

「後ろもたれ」は名前の通り、
背中で相手を土俵の外へ押し出す技
です。

宇良はこの日、長身の東龍と対戦。

東龍は天鎧鵬と並んで、
宇良が「居反り」を決めそうな対戦相手と
予想されていた力士の一人です。

190cmを超える長身で、
かつブヨーンとしていない体格なので、
反り技が決めやすそうに思えます。

今場所、宇良は既に長身の旭秀鵬相手に
「居反り」を決めています。

ゆえに長身の東龍との対戦は、
また反り技が出るのか?
という期待を密かにしながら
観戦したファンもいました。

そうしたらファンの予想が的中し、
宇良は取組中に反り技の構えを見せます!

惜しくも反り技は決まらず、
たすき反りのような構えのまま
後ろ向きに相手を押し出す形
となりました。

結果、決まり手は
「後ろもたれ」となりましたが、

この日、宇良の相撲を実況した
NHKの沢田石和樹アナウンサーは

「たすき反り!」

と実況していました。

途中までは教科書の「たすき反り」の
構えにとても近かった
ので、
たすき反りと言いたくなる気持ちも
分かります。

英乃海が上腕二頭筋を怪我

そんな宇良の「後ろもたれ」で
盛り上がった2020年11月場所14日目の
十両でしたが、

目を覆いたくなるような
アクシデントもありました。

何と、勝ち越しをかけて
土俵へあがった英乃海が、
取組中に上腕二頭筋を傷めます。

英乃海は取組後、
終始痛そうに上腕を押さえていて、

その後リポートに来たNHKのアナウンサーに

「上腕二頭筋ではないかと思う。
まずいことになったかもしれない」

と話していたとのこと。

診断結果に関する情報は
まだないのですが、

本人がそのように話しているなら
上腕二頭筋の怪我で
間違いないと思われます。

上腕二頭筋の怪我が
どれほど深刻なものか
私には分からないのですが、

相撲ファンの方々は

「上腕二頭筋!?それはヤバイ!」

と口々に呟いていたので、
相当ヤバイ怪我である可能性も
否定できません。

何より関取本人が「まずいことになった」と
口にするくらいですからね。

いくら最近の力士はすぐ痛がると言っても、
お相撲さんはそれなりに強がるものです。

心配です。。。

【追記】

英乃海は翌千秋楽も出場しましたが、
傷めた上腕二頭筋に力が入らないようで、
力なく敗れました。。。

照強が「外小股」を決める

十両では宇良が「後ろもたれ」を決めた
2020年11月場所14日目は、
幕内でも珍しい決まり手が出ました!

小兵の照強が小兵の炎鵬相手に
「外小股」を決めました。

外無双のような動きからの外小股でした。

幕内での外小股は
2005(平成17)年初場所に
旭鷲山が春日王に決めて以来、
15年ぶり
となります。

外小股を決めた照強も凄いですが、
生中継で外小股が決まった瞬間に
「外小股!」
と叫んだNHKの三瓶宏司アナも
凄いなと思いました。

(若いアナウンサーだったら
「こまたすくい」と言ってしまいそうです)

そしてこの日ラジオで解説をしていた
荒磯親方(元稀勢の里)は、
照強のことを

「技のデパート淡路島支店」

と言っていたそうです(笑)

ちなみに「技のデパート」の系譜(?)は
ご覧の通り。

技のデパート=舞の海

技のデパート・モンゴル支店=旭鷲山

技のデパート淡路島支店=照強

今場所は珍しい決まり手が多く、
その度に「旭鷲山が決めて以来、何年ぶり」
というフレーズを耳にします。

さすが技のデパート・モンゴル支店ですね。

外小股は照強30手目の決まり手

ちなみに外小股は、
照強30手目の決まり手だそうです。

技のデパート舞の海さんの
決まり手総数は30手。

堂々と「技のデパート淡路島支店」を
名乗って良さそうです(笑)

天空海、場所中にダンプカーに追突されていた!

2020年11月場所14日目の出来事で
特に衝撃的だったのは、
天空海がダンプカーに追突されていた
事実が判明したこと
でした!

この日天空海は勝ち越しを決め、
NHK大相撲中継で勝ち越しインタビューを
受けます。

この勝ち越しインタビューの最中に

「実は何日目に場所入りする時、
後ろからダンプカーに追突されて
体中痛かったんですけど、
それから相撲内容は良くなりました!」

と、衝撃事実をしれっと告白し、
楽しそうに笑っていました!

インタビューアーも放送席も
テレビを見ている相撲ファンも
騒然となりましたが、

本人だけは楽しそうに笑っているという
凄い状況になりました。

あまりにも衝撃的だったので、
ツイッターでは「ダンプカー」が
トレンド入りする事態に!!

追突されて鞭打ちになっていたのに
その日ふつうに相撲を取って、
その後も何事もなかったかのように
相撲を取り続ける、って……

さすがお相撲さんは頑丈ですね!

でも鞭打ちになっていたことには
違いないので、
放置しないで精密検査は受けて
ほしいですね><

お相撲さん同士がぶつかり合う衝撃は
ダンプカー並みの衝撃かもしれないけど、
後々になって相撲に影響が
出るようなことになったら悲しいので、
医者にはちゃんと行ってほしいです。。。

行司止めすぎ

そんなわけで、
珍しい決まり手がたくさん出たり、
天空海の勝ち越しインタビューで
衝撃を受けたりと忙しかった
2020年11月場所14日目ですが、

真面目にモヤモヤすることもありました。

14日目は立合いの呼吸が合わなかったり、
手付き不十分で行司さんに止められて
仕切り直しになることが何度もありました

最近は行司さんや審判長が
手付き不十分で立合いをやり直させる
ケースが多くありますが、
この日は特に多かったように思えます。

手は付かないといけないルールなので、
付いていなければやり直しになるのは
仕方ありません。

でも、何度も呼吸が合わなくて
やっと合った時に止められると、
そこは見逃してあげようよぉ、
と思ってしまいます。

それでも手付き不十分の基準が
全行司全審判で一致していれば
まだ仕方ないと思えますが、

行司さんと審判長により
基準にばらつきがあり、
そのくせ三度目くらいになると諦めて
手をついていなくても成立させてしまう
ことも多いので、モヤモヤします。

邪魔されなければいい相撲に
なっていたかもしれないのに、
と思う相撲が何番もありました。

はっきり言って、
「邪魔された」という気持ちにしか
なりません。

これは力士さんも嫌だと思いますが、
見ている相撲ファンも
気分のいいものではありません。

行司さんと審判の立合いジャッジ研修を
定期的に行ない、
見解を統一した方がいいと思います。

出来ないのであれば
仕切り線にセンサーを設置して
平等に手付き判定出来るように
してほしいです。

はっきり言って今のままでは
「土俵の充実」とは程遠いです。

むしろ土俵の充実を遠ざける
要因となっていると
言わざるを得ません。

早くも相撲ファンから三賞コール

土俵の充実を間接的に
遠ざけていると思えるものが
もう一つあります。

千秋楽に決定する「三賞」です。

先場所は活躍した平幕力士が
たくさんいたにも関わらず、
三賞があまりにもケチかったせいで、
相撲ファンのツイッターが大炎上しました。

私も炎上させました。

はっきり言って
怒りを覚えるレベルの
ケチさでした。

今までも何度となく三賞のケチさに
不満を感じたことはありますが、
怒りを覚えたのは初めてです。

上位力士が休場した土俵を
盛り上げてくれた平幕力士たちに
感謝する心はないのか!
と思いました。

そのせいか今場所14日目の
相撲ファンのツイッターには、

「志摩ノ海頑張ったから
絶対三賞あげてね」など、
早くも審判部への三賞への要望が
頻繁に書き込まれていました。

これらの書き込みを
審判部の誰かが見ているかは分からないし、
見ていたところで
選考に反映されるかどうかも分かりません。

でも先場所あれだけ炎上したので、
何かしらの形で相撲協会にも
ファンの声は届いているものと思います。

相撲協会は良くないところもあるけど、
ファンの声には比較的耳を傾けている
組織だと思います。

ファンと選考委員の三賞に対する
見解の相違に今一度向き合い、
選考の在り方を検討しなおして
もらいたいところです。

相撲ファン、変化しなかった御嶽海を讃える

そんなわけで、
モヤモヤすることも多かった
2020年11月場所14日目ですが、
「さすが相撲ファン!」と
嬉しくなった出来事もありました!

14日目は御嶽海が
優勝争いトップの貴景勝と対戦しました。

御嶽海はその場所パッとしなくても、
優勝争いトップの相手と対戦すると
急に物凄い力を発揮して
勝つことも多い力士です。

ゆえにこの日の貴景勝戦も
“御嶽海が死んだふりから目覚めるか”
が注目ポイントだったのですが、

結果は貴景勝の圧勝。

御嶽海が死んだふりから
目覚めることはありませんでした。

今場所の御嶽海は特に元気がなく、
どこか怪我をしていて、
本当は休場した方がいいレベルなのでは?
という憶測が相撲ファンの間で
ささやかれています。

私も同様に思っています。

御嶽海は時に変化することもある力士です。

それでいて、不調で既に7敗していました。

そのためこの日は
優勝に関わる相撲と言えど、
負け越さないために変化するのでは?
と思っていた相撲ファンも多くいました。

でも御嶽海が変化することは
ありませんでした。

(多分)怪我を抱えていても7敗していても
変わらずに正面から当たった御嶽海。

そんな御嶽海の心意気を
14日目の相撲ファンは讃えていました。

ぱっと見はしょっぱい相撲でも、
こんな楽しみ方も出来るんですね。

他の相撲ファンの方々と
一緒に観戦していなければ
見逃してしまっていたかもしれません。

こういう目の付け所、
ここを褒めることが出来るのは、
相撲ファンならではと思います。

私は相撲のファンでもあるけど、
相撲ファンのファンでもあります(笑)

以上、
ペパーミントあいがお届けいたしました。