2020年11月23日の相撲ニュース

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相撲と紅茶とゲームが大好きな
ペパーミントあいです。

2020(令和2)年11月場所明け翌日の
相撲ニュースをまとめました。

特に大きかったニュースは
横審が白鵬と鶴竜に「注意」勧告
出したことでしょうか。

色々思うところあるので語っています。

貴景勝、一夜明け会見で結婚を報告

2020(令和2)年大相撲11月場所
千秋楽翌日の11月23日。

優勝した大関 貴景勝は、
優勝一夜明け会見で婚約者の
千葉有希奈さんとの結婚を報告しました。

「一夜明け会見」とは、
優勝力士が場所翌日に慣例として行う
定例会見のようなものです。

通常は部屋に報道陣を呼んで行われますが、
コロナ禍の今場所は
リモートでの会見となりました。

婚約者の有希奈さんは
亡くなった元大関 北天祐さんの次女で、
バラエティー番組での共演がきっかけで
お付き合いに至ったとのこと。

今年の8月には婚約を発表していましたが、
晴れて場所直前に籍を入れたようです。

おめでとうございます^0^

……しかし、婚約発表と結婚発表って、
混同しますね(;^_^A

私はてっきり、
8月に婚約発表された時点ですでに
結婚しているものと思っていました><

今回「結婚しました」と言われて
「まだ結婚してなかったんかーーーい!」
と思ってしまいました;;

力士さんの結婚発表のタイミングは様々

ちなみに婚約発表といえば、
現在十両の勢関がだいぶ以前に
プロゴルファーの比嘉真美子さんとの
婚約を発表されたけれど、
結婚したというニュースは聞きません。

ただ力士さんの結婚発表って本当色々で、
貴景勝関のように事前に婚約を
発表してから結婚を発表する人もいるし、

籍を入れたタイミングで
発表する人もいるし、

籍を入れてだいぶ経ってから
発表する人も多いです。

時間差で発表する人の多くは、
成績の良かった場所で発表したいと
思っているうちにタイミングを
逃してしまっている
ように
思えます。。。

千賀ノ浦部屋が「常盤山部屋」に名称変更

で、その貴景勝の所属する千賀ノ浦部屋が、
翌場所から「常盤山部屋」に名称変更
するそうです。

理由は先代千賀ノ浦親方の現常盤山親方
(元舛田山)が70歳を迎えるため
です。

相撲協会の親方の定年は65歳ですが、
70歳までは定年後の再雇用制度で
協会に残ることが出来ます。

ただし親方として協会に
残ることは出来ても、
部屋を持つことは出来ません。

そのため元舛田山さんが65歳の
定年を迎える時には、

千賀ノ浦部屋を現千賀ノ浦親方の
元隆見杉さんに継いでもらうため、

元舛田山さんと元隆見杉さんが
親方名跡を交換し、

元舛田山さんが常盤山親方、
元隆見杉さんが千賀ノ浦親方となりました。

その元舛田山さんが70歳を迎え、
定年後再雇用の期間が終わることで、
再び元舛田山さんと元隆見杉さんが
名跡を交換することに伴う
部屋の名称変更なのだそうです。

元舛田山が千賀ノ浦親方に戻り、
元隆見杉が常盤山親方に戻ることで、
部屋は「常盤山部屋」になる、

ということですね。

名跡を再び交換しなければ
いけない理由は分かりませんが、
色々事情があるのでしょうね。

名跡交換の手続きは
これから行われるとのこと。

順当に手続きが進めば、
次の2021年初場所には
現千賀ノ浦部屋は「常盤山部屋」となり、

貴景勝は綱取りを
常盤山部屋の力士として
迎えることになります。

横審が白鵬と鶴竜に「注意」勧告

2020年11月場所あけのニュースで
最も大きなニュースは、
横綱審議委員会が白鵬と鶴竜に
「注意」勧告を出した事
でした。

テレビのニュースでも大きく取り上げられ、
相撲ファンの反響も凄いです!

横綱審議委員会は文字通り
「横綱を審議する組織」なので、

新しい横綱を推挙したり、
成績が振るわない横綱や
休場の多い横綱に対し、
意見を申し立てたり
時には「激励」「注意」「引退勧告」
という勧告を出すことも出来ます。

このうち最も軽い勧告が「激励」で、
次いで「注意」「引退勧告」
となります。

一昨年稀勢の里が8場所連続で休場した際は
「激励」の勧告が出ましたが、

今回、白鵬と鶴竜には一段階重い「注意」の
勧告が出ました。

これに関しては相撲ファンから
様々な疑問の声があがっています。
というか、私が疑問に感じます。

以下に疑問点を羅列していきます。

なぜ「激励」をすっ飛ばして「注意」なのか?

まずは最も軽い「激励」をすっ飛ばして
いきなり「注意」であることに
疑問を感じました。

理由は下記日刊スポーツさんの記事に
詳しく書いてありました。

横審、白鵬と鶴竜に「覚悟決めて」引退勧告にも言及 - 大相撲 : 日刊スポーツ
日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審=矢野弘典委員長)が、大相撲11月場所千秋楽から一夜明けた23日、東京・両国国技館で定例会合を開き、9月の秋場… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkans...

勧告の主な理由は
ここ2年間の休場の多さで、
とりわけ

「若い大関が育っているのに
壁になる横綱がいないのはよろしくない」

という状況が
勧告の重さに繋がったようです。

横綱は出場することも義務だと思うので、
ここ最近の両横綱の休場の多さに関しては
何かしらの(一般的な意味での)注意や
勧告は仕方ないと思います。

若い大関の壁になることも
横綱としての責務であると思います。

ただそれでも、
激励をすっ飛ばしていきなり注意、
というのは個人的には納得出来ません。

激励も注意も実質的な効力は
変わらないとは思いつつ。

なぜ白鵬と鶴竜がワンセットなのか?

もう一つ疑問に思ったのは、
白鵬と鶴竜がワンセットになっている
ことです。

両横綱とも休場の頻度は
ここ2年間ほぼ同じくらいのようですが、
それでも白鵬の方が優勝の頻度と
優勝争いに絡んだ頻度は高いです

ワンセットにしなくても、
と思いました。

横綱は年6場所中5場所休場して
出場した1場所だけ優勝すればいい
とは思いませんが、

それでも優勝の頻度は考慮して
ほしいなぁと思うんですよねぇ。。。

実際、委員の中にもワンセットにすることに
懐疑的な声もあったようです。

でも結果としてワンセットになった理由は、
上記「若い大関の壁となること」に加え、

「横綱が揃って休場することはよくない」

ということのようです。

この理由付けに関しては
ちょっと疑問符です。

示し合わせてさぼっているわけでは
ないでしょうに。。。

変な連帯責任論のようで
嫌だなぁ
と思いました。

稀勢の里との温度差

そして相撲ファンの多くが
今回の勧告に対して疑問を抱いた
最も大きな理由は、

「稀勢の里に対する勧告との温度差」

です。

これは今回の注意勧告に対してだけでなく、
過去に積み重ねられた先生方の言動への
不信感
でもあります。

とにかく日本人である稀勢の里への
贔屓が露骨なんです!

稀勢の里が8場所連続休場した時には、
さすがに8場所目では
激励勧告を出しましたが、

私はもっと早く出しても良かったとさえ
思います。

にも関わらず横審のお先生方は

「せっかく誕生した日本人横綱だし、
無期限休場を受け入れてもいいのでは」

くらいのことまで言っていました。

一方で白鵬が終盤で途中休場した時には

「怪我をしたとは思えない。
馴染みの医者ではなく
別の医者が診断書を出すべきだ。
負けて優勝が厳しくなったから
逃げたとしか思えない」

と、ちょっと耳を覆いたくなる
レベルのこと
まで言っていました。

仮病扱い。
言いがかりも甚だしいですよね。

これ、確か当時モンゴルの新聞で
「横綱白鵬が不当な人種差別を受けた」
と書かれたと記憶しています。

上記日刊の記事にも
稀勢の里との温度差については
言及がありましたが、

「稀勢の里は休場も多く、
成績も残せなかったが、
それでも一生懸命やっているのは伝わった」

という内容の言い分。

それって単なる個人的好みじゃねえかよ!
って感じです。

個人的な好みで差をつけているだけでも
十分たち悪いけど、
あからさまな日本人贔屓を感じるから
差別的とさえ感じます。

日本国籍のない鶴竜に冷たすぎる

そしてもう一方では、
日本国籍がなく、
引退したら相撲協会に残ることの出来ない
鶴竜に対して冷たすぎる
と感じました。

鶴竜の昨今の休場、成績を思えば、
勧告が出るのは仕方ないと思います。

ただ勧告を出して

「横綱の責任が果たせないなら
引退しなさい。
ただし引退後のことは知らん」

では冷たすぎると思うんですよね。

激励も注意も実質出場勧告で、
出場して結果が出なかったら引退しなさい、
という意味ですからね。

鶴竜は本当は引退したいけれど、
今引退してしまうと
相撲協会に残ることが出来なくなるから
するにできない状況だ、

というのが、
北の富士さんや大方の相撲ファンの
見立てです。

それについては下記記事でも
詳しく述べています。

北の富士さんが見せた鶴竜への「粋」
北の富士勝昭さんがコラムで「鶴竜はどう見ても限界」と言っていました。初めは「そんなにはっきり言わなくても」と思いましたが、あとになって、自分も本当はそう思っていたことに気付きました。みんなが腫れものように避けていたことをはっきり言ってくれたのは、北の富士さん流の「粋」であったように思えます。

せめて北の富士さんのように、
相撲協会に対して
鶴竜が引退後も協会に残れる道を
作ってくれるよう提案してくれても
いいと思うんですよ

……まああからさまに
日本人贔屓しているおじいさん方には
期待するだけ無駄という気もしますが。

でも横審委員には、
それくらい力士さんのことを
大事に思ってくれる人に
なってもらいたいものです。

ここは相撲協会の粋な采配に
期待したいところですが……

相撲協会の粋な采配に期待

以上、2020年11月場所翌日の
相撲ニュースについて
色々述べさせていただきました。

貴景勝の優勝&結婚という
おめでたいニュースの一方で、
両横綱には厳しい勧告が出ました。

はっきり言って私は、
今の横審には不信感しかありません。

国籍だけで横綱を見ているようで、
相撲を愛する好角家であるとは
とうてい思えません。

稀勢の里への態度と
あからさまに温度差があることには
不快感しか覚えません。

ただここ最近の白鵬、鶴竜の休場の多さは
勧告の対象になっても仕方がないかとは
思います。

横綱は年5場所休場して
出場した1場所だけ優勝すればいい
とも思いません。

いくら休んでも番付が下がらない分、
出場する義務は他の番付の力士より
重いと思います。

なので両横綱を全面擁護することも
出来ません。

両横綱とも厳しい立場ですが、
特に厳しいのは鶴竜ですよね。

今だ相撲が取れる状態ではないと聞くし、
初場所で結果を残せるとは……
あまり思えません。。。

何とか鶴竜に指導者として
相撲協会に残る道を
作ってもらいたいのですが……

相撲協会の粋な采配に
期待したいと思います。

ペパーミントあいがお届けいたしました。