2019年大相撲名古屋場所2日目。
平日の相撲観戦は
パパッと飛ばしながら見て、
少しでも寝る時間を確保したいのに、
今日の実況アナは
藤井康生アナだった。
藤井アナ実況の回は、
常にお宝話が転がっているから
飛ばすわけにはいかない。
取組中以外は
5段階ある早送りのうち、
音声が入る1段階にして見た。
取組中はもちろん標準で。
今日の向正面解説は、
立田川親方(元豊真将)。
現役時代の豊真将は
「所作の美しさ」で有名な力士だった。
この日の中継では、
現役時代の豊真将の、
力水を受ける時の蹲踞の姿勢が
クローズアップされていた。
何とこの力水を受ける時の蹲踞、
よく見ると「蹲踞」ではない。
力水を受ける時は
「右の片膝を立てる」のが
正式な所作なのだそうだ。
豊真将が師匠の錣山親方(元寺尾)から
「所作が綺麗だと
相手に自分を大きく見せることが出来る」
と言われて所作を丁寧に
行うようになったのは
有名な話だけど、
所作の綺麗な豊真将だから、
力水を受ける時の所作についても
相撲教習所の大山親方(元大飛)から
個人的に指導されたという話は知らなかった。
豊真将の力水が紹介された
後に登場した貴源治と大翔鵬は、
ともにふつうの蹲踞で力水を受けていた。
藤井アナは
「大山親方が教習所で教えているのですが
なかなか力士たちに浸透しません」
と嘆く。
正面解説の舞の海さんも
「私もずっと蹲踞でした」
と話していた。そして
「相撲教習所でそう習ったことを
今思い出しました」
とも。
多分、みんなが蹲踞しているから
自分だけちゃんとやろうと思う人も
いなかったのではないだろうか?
藤井アナはさらに、
土俵入りの所作にも言及。
「全ての力士が所作を美しくすることを
意識すれば、土俵入りももっと見応えある
ものになるのではないか?」
と話していた。
言われてみれば確かにそうかもしれない。
横綱土俵入りは美しいけど、
十両と幕内の土俵入りは、
正直ちょっと地味だ。
距離感も思い思いだし、
腕をあげるときにあくびするみたいに
伸びるのは、あまり美しくはないかも。。。
でも、そんな今の力士でも、
豊真将の美しい所作を受け継いでいる
力士はいた。
ほとんどの力士が
力水はふつうの蹲踞だったけれど、
一人、ちゃんと片膝を立てている力士がいた。
阿炎だ!
まさかの阿炎だ!
いやまさかではない。
ああ見えて阿炎は、
豊真将の弟弟子。
豊真将が引退する時には、
「俺が兄弟子の所作を受け継ぐんだ」
と話していたと、
以前立田川親方(元豊真将)が話していた。
相撲は豪栄道にあっさり敗れて
全然いいとこ無かったけど、
力水を受ける姿には好感持てました^ ^