藤井アナの「平成天皇」呼びに驚いた話

アイキャッチ藤井アナの「平成天皇」呼びに驚いた話 2020年初場所

相撲と紅茶とゲームが大好きな
ペパーミントあいです。

2020(令和2)年初場所14日目は
天覧相撲でした。

天皇、皇后両陛下と、愛子様が
貴賓席で大相撲を観戦されました。

この時、実況の藤井康生アナが
近年の天覧相撲の近況を紹介する際、
上皇様のことを「平成天皇」
呼んでいたことに
若干のショックを覚えました。

NHKのアナウンサーが
そこ間違えちゃダメだよ、と。

「〇〇天皇」は死後の呼び方

なぜ「平成天皇」呼びがまずいのかというと
「〇〇天皇」というのは「諡(おくりな)」
だからです。

「諡」は「諡号(しごう)」とも呼ばれ、

亡くなった後にその天皇の徳を讃えて
贈る称号

のこと。

言わば戒名みたいなものですね。

だから、今生きていらっしゃる上皇様を
「平成天皇」と呼ぶのは間違いです。

正しくは「上皇様」もしくは「平成の天皇」
となります。

当然、
今の天皇陛下も令和天皇ではありません。

今の天皇は「今の天皇」「令和の天皇」
もしくはふつうに「天皇陛下」と
お呼びするのが正しいです。

「上皇陛下」と呼ばない理由

その後、藤井アナは呼び方の間違いを
「上皇様」と訂正しました。

これに対し、一部の人たちからは
「上皇陛下だろ!」という指摘が
ありました。

この指摘は半分正解で半分間違いと
言えるかと思います。

正式には「上皇陛下」だけど

皇室典範での上皇の敬称は「陛下」
定められています。

でも実際、
多くのマスメディアは「上皇様」と
呼んでいます。

「上皇陛下」という呼び方は、
あまり聞きません。

というか、聞いたことがありません。

大人の事情があるっぽい

「上皇陛下」と呼ばない理由の一つは、
上皇陛下という日本語の英訳にあります。

上皇陛下を英訳すると、
「名誉天皇」という意味になるのだとか。

もう一つは、宮内庁の次官が

「陛下という君主の称号を
退位後も名乗るのはわが国には
相応しくない」

と判断したからであると考えられます。

※情報出典元:Wikiペディア

個人的には名誉天皇という意味での

上皇陛下でもいいんじゃないかという気は

しますが……

いずれにせよ、
大人の事情で「上皇陛下」ではなく
「上皇様」で統一されているようです。

なので藤井アナの「上皇様」という
訂正に対し「上皇陛下だ」という指摘は、
間違いではないけど正しいとも言えません。

「上皇様」という呼び方が、
そもそも間違いではないので。

皇族の敬称は「殿下」

ちなみに、皇嗣の秋篠宮様など、
他の皇族の方々の敬称は「殿下」です。

NHKは皇室への敬意に厳しいのではなかったのか?

一般の人が「平成天皇」「令和天皇」と
呼ぶ場面は、しばしば見かけます。

自国の皇室に対して無知なのは
残念なことですが、
まあ仕方ないかとは思います。

でもNHKのアナウンサーが
そこを間違えてしまったことに、
私は驚いたというか、
むしろショックを覚えました。

父から

「NHKのアナウンサーは
皇室のお祝い事に対して常に心からの笑顔で、
すごく敬意を払っている人しかなれない」

と聞いて育ったもので、
驚いてしまったのです。

いくらスポーツ担当のアナウンサーとはいえ
ベテランのアナウンサーですしね。

たとえ天皇制に思うところがあったとしても

藤井アナ個人としては、
あるいは天皇制に対して
思うところのある方なのかもしれません。

仮にそうだとしたら、
そこは個人の信条なので
仕方がないかと思います。

日本人なら全員、皇室に敬意を払い、
心から深く首を垂れる人ばかりでは
ありません。

そうでなければならないとも思いません。

ただ人としての天皇陛下や上皇様に対し、

呼び方や敬称は正しく使い分けてほしいと

思います。

藤井アナに限らず、
「平成天皇」「令和天皇」と
呼んでしまっている全日本人に対して。

特にアナウンサーなら、
より気を付けてほしいです。

藤井アナが相撲の優れた実況者には変わりない

とはいえ、藤井康生アナが大相撲の
優れた実況アナウンサーであることには
変わりません。

相撲ファンが相撲を楽しく観戦するのに、
優秀な実況アナの存在は欠かせません。

今回の「平成天皇」呼びは、
あるいはNHKでは大問題になるようなことに
なるかもしれません。

でもどうか、NHKさん。

藤井さんのこれまでの相撲中継の
実績に免じて、
処分があるとしても
寛大な処置を期待します><

相撲ファンにとって藤井アナの実況は
大きな楽しみの一つなのですから。

以上、
ペパーミントあいがお届けいたしまいた。