相撲と紅茶とゲームが大好きな
ペパーミントあいです。
今日は相撲とも紅茶ともゲームとも
関係のない話をします。
社会学者の森山至貴さんの本に
「言い方が悪い」は、
ずるい言葉だと書かれているそうです。
理由を聞くと納得も出来るのですが、
私には必ずしもそうではないように思えます。
やっぱり言い方には配慮してほしいです。
結局のところ、
使いどころの問題ではないかと思いました。
ただ「言い方が悪い」が
「ずるい言葉」である理由は
一見の価値はあります。
▼この本の紹介記事の感想です▼
あなたを閉じ込める「ずるい言葉」[森山至貴 著]
相手の良心を利用する「ずるい言葉」
こんな記事を読みました。
社会学者・森山至貴さんの著書
『10代から知っておきたい
あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』
の内容を紹介している記事みたいです。
▼この本です▼
あなたを閉じ込める「ずるい言葉」[森山至貴 著]
ここで言われている「ずるい言葉」とは、
実は相手の良心を利用して
コントロールすることで
理不尽なことを正当化する言葉”
のことを指しているようです。
この「ずるい言葉」は、
根底に差別に繋がるものがあると
森山さんは指摘しています。
ずるい言葉が使われる場面
例えば「何も言えなくなる」
という言葉。
ネットでもリアルでも、
差別発言やセクハラ発言をした人に対して
そのことを指摘すると、
差別発言やセクハラ発言をした人が
言い返してくるときに使われることが
多い言葉です。
「言論の自由の弾圧だ!」
なんて言う人もいますよね。
指摘した人の
「発言の自由を奪ってはいけない」
という良心を逆手にとって、
差別発言やセクハラ発言を
自由にしていい状況を認めさせる
ずるい、卑怯な言葉だと思います。
このような言い回しに
モヤモヤした経験がある方も
多いのではないでしょうか?
本当に何も言えなくなるわけないですよね。
人を傷つけない、
良いことを言えばいいだけなのですから。
差別発言やセクハラ発言が
禁じられたら何も言えなくなるなら、
それこそその口は害悪だから
一生塞いておいて下さいとしか
言いようがありません。
ずるい言葉に支配され続ける危険性
このような「ずるい言葉」を
真に受けていると、
から気をつけようね
と、森山さんは著書で訴えているようです。
ここは物凄く納得です。
自分の良心に自分を閉じ込め続けた結果、
“差別する側”になってしまっている人が
非常に多いのではないかと感じます。
ネットでもリアルでも。
「言い方が悪い」は、ずるい言葉なのか?
ただ一方で「言い方が悪い」という言葉。
記事では真っ先に
この「言い方が悪い」を
「ずるい言葉」の代表に挙げているのですが、
ちょっと私には、
半分納得できて半分納得できないんです。
配慮のない言い方はしんどい
だって「言い方」って大事じゃないですか!
同じ内容のことを言うにしても、
無駄な感情は込めず
論理的に淡々と
必要な事だけを言うのと、
バカとかアホとか死ねという
汚い言葉を随所にちりばめて
罵るように指摘するのでは、
受ける印象が全然違うじゃないですか!
「あなたのその発言はセクハラです。
とても不快です。抗議します」
と言うのと、
「このセクハラじじい!今すぐ死ね!
クソクソクソクソクソ!」
と言うのでは、
後者は圧倒的にダメであると
思いませんか?
どんなに腹が立っても
ヒステリックに暴言吐くのは良くないと
私は思います。
記事に例に出てきた
「髪の色を注意された生徒」の例でも、
「そんな言い方じゃ聞き入れてもらえない」
という友人の指摘がおかしいとは
私は思いません。
「余計なお世話だ!」
と突っぱねるのではなく、
「髪の色と成績は何も関係ないのに
なぜ髪の色を注意するのですか?
納得がいきません」
ときちんとした言葉で言えばいいと
思うのですが……
「言い方の問題」にすり替えるのは卑怯
ただ一方で、
記事に書いてあることには
納得できる部分もあります。
現実には正しいことを言っているのに
「言い方の問題」にすり替えられてしまう
ケースもとても多いからです。
現状で困っている人だけが
ある別の基準をクリアしないと
「正しくない」とされてしまう
アンフェアな状態を作ってしまうこと。
本当は平等な立場から主張しているはずなのに
「お願いする側」と「聞き入れる側」という
力関係が生じてしまう危うさ。
記事に書いてあった
フェミニズムの運動が
言い方の問題のすり替えに
惑わされなかった女性たちの功績が
大きいことも納得は出来るんです。
「ちょっと強い言葉や
汚い言葉が必要な局面」
というのもあるかと思います。
強く言わないと
どれだけ傷ついたかが伝わらないことだって
ありますからね。
でもやっぱり言い方には配慮してほしい
……でもやっぱり、
「言い方が悪い」は必ずしも
すり替え目的で使われている
ものではないし、
言い方には配慮してほしいと
思っている自分もいます。
この記事だって
終始誰かを責めるような口調、
小ばかにするような論調で書かれていたら、
私は酷い記事だと思って
初めから見向きもしなかったと思います。
ちゃんとした内容のことを
きちんとした口調で話してくれているから
そうだなと思うことが出来ました。
結局は使いどころの問題では?
結局のところ、
「ずるい言葉」になるかどうかは
全て「使いどころ」で
決まるんじゃないかと思いました。
人生には言い方にさえ配慮しておけば
防げるトラブルもたくさんあります。
一方で言ってる内容ではなく
「言い方」の問題にすり替えるのは、
相手の良心を利用して
相手をコントロールしようとする
酷い行為だと思います。
……言っても、
ここまでは紹介記事を読んだ限りの
感想です。
著書をちゃんと読めば
もう少し私の考えも変わるかもしれません。
ただ凄く印象に残る紹介記事だったので
感想を書かせていただきました。
ペパーミントあいがお届けいたしました。
▼この本の感想を書かせていただきました▼
あなたを閉じ込める「ずるい言葉」[森山至貴 著]