こんにちは。ペパーミントあいです。
ひろプリ15話でのツバサ君の扱いが悪い、
雑だという意見を見ました。
確かに戦闘シーンにおいての活躍は
あまりなかったかもしれません。
でも、はたして「公式が雑な描き方をしている」
というのは、どうなのでしょう?
それは少し違うと感じたので、
私の意見を述べたいと思います。
ひろプリ15話でのツバサ君の扱い
ひろがるスカイ!プリキュア第15話
「超巨大ランボーグ大爆発⁉守れスカイランド!」のストーリー詳細については、割愛します。
この記事をご覧になっている方は、
15話も視聴済みと思いますので。
もしまだご覧になっていない方は、
公式サイトでストーリーを確認するか、
Huluなどの動画視聴サイトでご覧ください。
ここでは、15話でツバサ君が
どう描かれていたのかのみ説明します。
おそらく、一部の方々がツバサ君の扱いが悪い、
雑だと感じた理由は、こうかと思います。
変身シーンがなかったこと
戦闘の見せ場がなかったこと
負傷して終わったこと
うん。こうして理由を並べてみると、
確かに理不尽と感じるのも
分からなくはないです。
15話より過去の回を見ても、
ソラちゃんとましろちゃんがバディーという
公式さんのコンセプト上、
どうしてもツバサ君が2体1みたいに
描かれてしまう場面も多く、
ちょっとかわいそうだなぁと感じることはありました。
でも、こと15話に関しては、
ツバサ君推しとしては活躍が描かれなくて
寂しいなぁとは思ったけど、
推しとか抜きにストーリー全体を通して見れば、
決して「雑」ではないと思っています。
むしろツバサ君が負傷することは、
この15話を劇的な転機の回にするためには
必要不可欠な要素だったと思っています。
シャララ隊長に行方不明になってもらうため
15話最大の転機は、
主人公であるソラちゃんの憧れの人・
シャララ隊長がアンダーグエナジーに飲み込まれて
行方不明になったことですよね。
そのことによって、
ソラちゃんもスカイランドの人々も
大きな打撃を受けます。
シャララ隊長がエナジーに飲み込まれたのは、
巨大爆弾型ランボーグを浄化しようと試みる
キュアスカイとキュアプリズムを
助けようとしてのことでした。
本来なら、スカイとプリズムをサポートするのは
同じプリキュアであるキュアウィングの役目
であったと思います。
でもウィングは、
先に独断専行して偵察に向かい、
負傷してしまいました。
だからスカイとプリズムを
サポートすることが出来ず、
隊長が出撃することになります。
もしウィングがスカイとプリズムを
サポート出来ていれば、
隊長が出撃する必要はありませんでした。
仮にウィングだけでは力不足で
隊長の力を借りたとしても、
隊長がエナジーに飲み込まれるのは
ウィングがいれば防げたと思います。
ウィングが一緒に出撃出来ていれば、
ある程度余力を持ってランボーグを浄化する
ふつうの日常回になっていたはずです。
ある程度余力を持っているので、
仮にその後バッタモンダーが
エルちゃんを狙ってお城に侵入してきても、
すぐに駆けつけて隊長とプリキュアの力で
追い払うことが出来ていたでしょう。
バッタモンダーもそれくらいのことは
分かっているだろうから、
もし仮に余力をもって浄化していたら、
お城に侵入してくることなく
早々に退散していただろうと思います。
よって、15話を劇的な転機の回にするには、
ウィングに負傷してもらう必要があったと
思っています。
エルちゃんに苦しんでもらうため
15話でシャララ隊長が行方不明になったことと
並んで大きな出来事は、
王様と王妃様が呪いをかけられて
眠りから目覚めなくなってしまうことでした。
この王様と王妃様が呪いをかけられる場面で、
ツバサ君は再び負傷します。
既に負傷していたツバサ君は、
その場に居合わせたけど戦うことが出来ず、
生身のままバッタモンダーに打ち倒されます。
大事なプリンセスとそのご両親を守ることが出来ず
倒されます。
はっきり言って踏んだり蹴ったりです。
でも、この場にツバサ君が
エルちゃんとそのご両親とともに
居合わせたことには
意味があると思っています。
それは、エルちゃんにとってツバサ君は
自分を守ってくれるナイト。
ナイトと両親は、
エルちゃんにとって3大自分を守ってくれる人
であるからです。
3大自分を守ってくれる人であると同時に
3大安心できる人でもあると思います。
15話の前半で、ましろちゃんがエルちゃんに
「あんまりわがまま言って、ツバサ君を困らせちゃダメだよ」と言っていました。
エルちゃんは赤ちゃんなので、わがままを言うのは
ある意味当たり前かもしれませんが、ツバサ君には
特にわがままを言っていることが伺えます。
エルちゃんにとってツバサ君は、
両親と同じくらい信頼できて安心できる人
であると想像します。
エルちゃんにとって両親とツバサ君が
目の前で倒されることは、
物理的に守ってくれる人が
いなくなってしまう恐怖であるのと同時に、
大事な人たちを傷つけられたという
精神的なショックも
大きかったのではないでしょうか。
精神的に大きなショックを受けて、
物理的にもピンチが迫っていて、
エルちゃんにとって人生史上、
最大の追い込まれた状態。
そんな極限状態でエルちゃんが助けを求めたのは、
第1話で助けてくれたソラちゃんでした。
エルちゃんが極限状態に追い込まれたからこそ、
ソラちゃんのヒーロー感、カッコよさが
際立ったシーンだったと思います。
ここでエルちゃんと一緒にいたのが
王様と王妃様だけだったら、
エルちゃんの追い詰められてる感が
薄まってしまうんですよね。
守ってくれる人がいない状況、
両親が目の前で倒されるというのは、
十分恐怖でありショックなことには
違いないのですが……
より追い詰めるには、
もう一段階あったほうがいいわけです。
その場にいて倒されるのがモブの兵士でも
やっぱり弱い。
エルちゃんを恐怖とショック、
両方の面で追い詰めるには、
両親とともに信頼出来て、かつ強い人に
倒れてもらう必要がありました。
その役割を担うのに、
既に負傷しているツバサ君は最適だったと
思っています。
なので、まあ、、、
ソラちゃんの引き立て役にされたと言われたら、
その通りです(苦笑)
でも、ちゃんと理由も意味もある
引き立て役ですよ(笑)
ましろの怒りをあおるため
15話を劇的な転機の回にするという点では、
ましろちゃんの心境の変化も重要です。
15話は王様と王妃様、そしてシャララ隊長という
スカイランドを象徴する人達が打撃を受ける回でした。
それゆえか、主要キャラもスカイランド出身の人が
特に大きなダメージを受けています。
スカイランド出身ではないましろちゃんは、
多少は物理的なダメージを受けましたが、
比較的ダメージは少ない方でした。
でも、優しいましろちゃんにとって、
友達が目の前で傷つけられる姿を見るのは
耐えがたかったと思います。
それゆえか、翌週の16話では
「みんなを傷つけるアンダーグ帝国が許せない」
という思いを強く口にしていました。
15話での出来事は、
ましろちゃんにとっても大きな転機に
なっていると思います。
余談ですが、16話から直近の18話まで見る限り、
バッタモンダーに対しては、
直接傷つけられたソラちゃんやツバサ君より、
ましろちゃんやあげはさんの方が
許せないという思いが強いように感じます。
これは今後の伏線になるかもしれません。
ツバサの負傷は15話を劇的にするために必要だった
以上が、15話のツバサ君の扱いに対する
わたしの見解です。
15話はツバサ君にとって
踏んだり蹴ったりな回でしたが、
だからといって、
ツバサ君が公式さんに雑に扱われているとは
思いません。
むしろ、物語全体で重要なポジションを
担っているからこその負傷だったと思います。
雑に描かれているキャラがいる作品は
全体に締まりのないものとなり、
惹きつけられる魅力的なストーリーには
ならないでしょう。
ゲームでもアニメでも、
ちゃんとしたいい作品は、
名前のついていないモブの端役にも
ちゃんと人物設定があって、
それを踏まえたストーリー作りが
されていると聞きます。
それに、「雑に扱われている!酷い!」
という考え方は、その人はキャラを思って
言ってるつもりかもしれないけど、
わたしには推しをディスられているように感じて
好きではありません。
ツバサ君の負傷は、
15話を劇的な転機の回にするためには
重要なことでした。
それは間違いありません。
だから彼が負傷するシーンは、
大きな見せ場のシーンだったと思っています。
だから公式サイトでも動画配信サイトでも、
代表としてウィングが巨大ランボーグの周りを
回遊しているサムネイルが使われているんじゃ
ないですかね?
わたしはそう思っています。
以上、ペパーミントあいがお届けいたしました。