双葉山は「角聖」ではない

双葉山は「角聖」ではないアイキャッチエセ相撲ファン斬り

相撲ファンのペパーミントあいです。

相撲協会が定めた
新型コロナウィルスの
感染対策ガイドラインを立て続けに
違反した時津風親方(元時津海)へ、
正式に「退職勧告」の処分が下されました。

これを受けて、

「角聖・双葉山の立ち上げた名門の
時津風部屋で、2代続けて不祥事が~」

と書き立てている新聞各社が
多いようなのですが、

角聖は双葉山ではなく、常陸山です。

今日は「角聖」について
お話ししたいと思います。

「角聖」とは?

調べたところ、
「角聖」という言葉に
明確な根拠はありませんでした。

ただ「角」は相撲を表す文字で、
「聖」を聖人とか神様という意味で読めば、
直訳すると

「相撲の世界の偉大な人」

といったところでしょうか?

双葉山は「相撲の神様」と
崇められている大横綱なので、

何となく「角聖」と意味が繋がり、
双葉山を角聖と呼びたくなる気持ちも
分かります。

でも、違うんです。

常陸山が「角聖」と呼ばれた理由

常陸山谷右エ門は、
明治から大正にかけて活躍した
第19代横綱です。

幕内勝率が9割を超える大横綱
だったようですが、
「角聖」と呼ばれるようになった理由は、
引退後の指導者・運営者としての手腕
よるものだったようです。

Wikiペディアには
このように記載されていました。

日本相撲協会取締役としても腕をふるい、力士の地位向上に多大な功績を残した。武家の出身であったことから相撲の世界に武士道を導入し、それまで天皇・政府の擁護はありながらも興行に過ぎなかった大相撲を国技と呼ばれるほどに押し上げ、スポーツのカテゴリに加える端緒を切り開いた。これらの功績から「角聖」の異名を冠して呼ばれる。

このことを相撲史研究家の大達さんは
このように表現されていました。

簡単に言ってしまえば、
「相撲の格式を高めた」といった
ところでしょうか?

今の大相撲って
「相撲」=「武士道」な
イメージがあるけど、

相撲=武士道のイメージを作り上げたのは、
きっと常陸山の功績
だったんですね。

神事であり、伝統文化であり、
見世物でもあり、スポーツでもあるという
相撲の独特の世界観を築き上げた。

その功績を讃えて、
人々が自然と「角聖」という
尊称を用いるようになったのは、
何となく納得です。

双葉山は「相撲の神様」

一方で双葉山は、
昭和初期に活躍した大横綱。

相撲ファンなら「69連勝」という
偉大な連勝記録を知らない人は
いないと思います。

最近では白鵬が63連勝と
惜しいところまで来ましたが、
あと少しのところで及びませんでした。

当時は年2場所だったからとか、
一場所15日制ではなかったからとか、
色々理由はあるでしょうが、
偉大な記録であることには変わりません。

さきほどのツイートで大達さんは

「純粋に相撲そのもので
昭和の人達にあがめられた存在」

と呟いていらっしゃいますが、

「常陸山の築き上げた相撲道に
純粋に邁進し、成し遂げた人」

という解釈でいいのではと思います。

ゆえに「相撲の神様」と
後世の人達にも崇められた。

双葉山本人は、
69連勝という大記録を成し遂げてなお

「自分は相撲道の入り口にしか
立てなかった」

と話していたようですが、

その高みを目指す姿も含めて、
相撲道を体現した人と言って
いいと思います。

角聖と相撲の神様

そんなわけで、
「角聖」と「相撲の神様」は、
意味は似ているけど違うのです。

ぶっちゃけ意味一緒だから
どっちも相撲の神様で
どっちも角聖でいいじゃん、

という気もするけど、
呼ばれるようになった経緯が違うから
違うのです。

記者さんの気持ちも分かるけど

記者さんとしては
端的に分かりやすい言葉で
表現したいから「角聖」と
書きたくなる気持ちも分かるのですが、

それだと世間一般の人に
何となく意味合いは伝わっても、
好角家と呼ばれる相撲ファンには
日本語の間違いとして目について
しまうのです。。。

私みたいなにわかは
「まあ、どっちでもいいじゃん」で、
済ませられるけど、

ちゃんとした相撲ファンは
納得しません(苦笑)

そこを指摘してくれる
ちゃんとした相撲ファンが
いてくれるからこそ、

常陸山の築き上げた相撲道の世界は
今も守られていると思っています^^

ちゃんとした相撲ファンの方々には
感謝の思いでいっぱいです。

角聖と相撲の神様のまとめ

以上、角聖と相撲の神様の違いについて
語らせていただきました。

まとめると、

角聖=常陸山
⇒相撲の格式を高めた

相撲の神様=双葉山
⇒常陸山の築き上げた相撲道を体現した

という理解でよいかと思います^^

この記事が相撲を楽しむ一助になれば
幸いです。

ペパーミントあいがお届けいたしました。

トップへ戻る