稀勢の里のSNS不要論に対して思うこと

稀勢の里のSNS不要論に対して思うことアイキャッチ 相撲ニュース

スコゲワブロガーのペパーミントあいです。

元稀勢の里の荒磯親方が、
雑誌Numberのインタビューで
「力士にSNSは不要」という意味の発言をし、
賛否を呼んでいます。

賛成派、否定派それぞれの意見に
うなずけるものはありますが、

私はこの発言、
言ってる内容より言い方がよろしくない
思いました。

私がよろしくないと感じた理由は、
主に2つあります。

元稀勢の里のSNS不要発言

荒磯親方(元稀勢の里)の
力士にSNSは不要発言の内容は、
以下の通りです。

「やはり、この時代にちょんまげを結い、着物を着ている。相撲には神秘的な魅力がある。だから力士たちには他のスポーツとの違い、伝統文化ならではの敷居の高さを保ってほしい。ツイッターとかSNS(会員制交流サイト)を力士がやる意味が全く分からないし、ちゃらちゃらしたところは一切見せるものではない。

 本当のファンががっかりするだろうし、敷居が下がると相撲を見たいと思ってくれる人も少なくなる。自分の場合は余計なことを言わず、黙々と相撲を取っていても人気が出るという昭和の香りがする力士を育てたいと思っている」

引用元:NumberWeb

SNS不要論に否定的な意見

これに対し、まず私の周辺で多かったのは
否定的な意見でした。

その一部をご紹介したいと思います。

この方の意見の要約すると、

  • SNS=チャラいものではない
  • 今は黙々と相撲を取っていれば人気が出るような時代ではない
  • SNSには相撲の素晴らしさをPR出来るいい側面もある
  • チャラいかどうかは使い方の問題

といったところでしょうか?

さらにもっと手厳しい意見には、

「SNSをやっている他の力士に対して失礼」

「協会公式にSNSを取り入れた
理事長に対して失礼」

「SNSを楽しみにしている
ファンに対して失礼」

というものもありました。

SNS不要論に肯定的な意見

一方で稀勢の里のSNS不要論に対し、
どちらかというと肯定的な意見も
多数ありました。

いずれも稀勢の里のSNS不要論に
全面的に迎合している意見ではないのですが、

「相撲の神秘的な部分も残してほしい」

「裾野を広げすぎることで
相撲の魅力がなくなってしまわないか心配」

「古臭いところも相撲の魅力」

という部分には、
SNS不要論に対し肯定的と受け取れました。

内容より言い方がよろしくない

私は稀勢の里のこの発言、
言っている内容より
言い方が良くないんじゃないかと思いました。

私自身、力士さんのSNS利用に対しては
いろいろなタイプの人がいていい
思っています。

SNSで積極的に相撲や自身の魅力を
伝えてくれる力士さんも、

SNSなぞ一切やらず、
黙々と相撲に打ち込む力士さんも、
どちらもいいと思います。

でも、見出しに「SNS」とあるだけに、
つい「力士にSNSは不要か?」という議論に
なりがちですが、

私が気になったのは、
以下の2つの言い回しです。

全否定してしまっている

まず私が引っかかったのはこの部分。

ツイッターとかSNS(会員制交流サイト)を力士がやる意味が全く分からないし、ちゃらちゃらしたところは一切見せるものではない。

力士がSNSをやる意味が「全く分からない」
というのは、

力士がSNSをやることを「全否定」して
しまっていますよね。

多分、本人には全否定する意図はなく、
「俺はこう思う」という意味で
言ったのかと思います。

でも「全く分からない」という言い方は
とても強い否定の言い方です。

「この部分は理解できるけど賛同できない」
ではなく「全く分からない」ですからね。

理解できる要素が欠片もない
=反対する理由しかない=全否定、

と、思っちゃいますよね。。。

少なくとも私はそう感じます。

せめて

「SNSでのPRも大事だけど、
自分は相撲だけを黙々と頑張る
力士を育てたい」

という言い方をしていれば、
角は立たなかったのではと思います。

ファンに上から目線になっている

でも私が前者の発言以上に気になったのは
以下の発言です。

本当のファンががっかりするだろうし、敷居が下がると相撲を見たいと思ってくれる人も少なくなる。

「本当のファン」という言い方が、
ファンを上から選別していて
よろしくないと感じます。

力士のSNSを楽しみに思うファンは、
本当の相撲ファンじゃないのでしょうか?

そういう意味に聞こえますよね。

自分のことを否定されたと受け取って
傷ついてしまうファン

いるのではないでしょうか?

これが

「力士がSNSをやることを
嫌がるファン層もいる」

という言い方ならば、
読んだファンが受ける印象は
全く違います。

上記のような言い方をしていれば、

「稀勢の里は古風なファン層のことも
考えてくれる素晴らしい指導者だな!」

という賞賛が多く集まったと思います。

でも「本当のファンが離れていく」
という言い方をされると、

「力士がSNSをやっても
離れて行かないファンは
本当の相撲ファンではない」

という意味に受け取れてしまいます。

言い方ひとつで受ける印象は変わる

読む側のファンが
全く言葉通りに受け取るのではなく、
真意を読み取る努力も必要
かとは思います。

でもそれは、
出来て当たり前のことではありません。

特に雑誌のように
文字で伝える場なら余計、
言葉の持つ意味合いが与える影響は強い
です。

リアルに対面して表情が見えたって、
言い方ひとつで
印象は大きく変わるのですから。

これからは親方となり、
外部に向けて発言する機会も
必然的に増える荒磯親方。

もう少し受け手に配慮した言葉選びを
学んでくれたらいいなと思います。

詳しくはNumberにて!

以上、元稀勢の里のSNS不要論に対して
私が正直に思ったことをまとめてみました。

この「力士にSNSは不要」発言に対しては、
言い方に配慮がないゆえに
損をしているなと感じた次第です。

でもこれはあくまでも宣伝用のプレ記事。

Numberのインタビューはもっと長く、
SNSに関する話はほんの一部
にすぎません。

他の箇所では
たくさんいいことを語っています!

ぜひ全体を通して
読んでいただきたいです。

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Numberを扱っていない書店さんも
多いようです。

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