相撲は対戦相手と仲良くしちゃダメなの?

アイキャッチ相撲は対戦相手と仲良くしちゃダメなの? 2020年初場所

相撲と紅茶とゲームが大好きな
ペパーミントあいです。

2020(令和2)年大相撲初場所初日。

中継中の舞の海秀平さんの

「仲良しグループになっては
相撲の質は上がらない」

という発言が気になりました。

分からなくはないのですが、
本当にそうなのかな?と。

ここでふと、
昔見た医療ドラマを思い出しました。

違和感の理由は、ここにあるのかな、
と感じる一幕がありました。

医療ドラマ「輝く季節(とき)の中で」の一幕

その医療ドラマとは、
「輝く季節(とき)の中で」
というドラマです。

かなり昔のドラマなので、
知ってる時点で私の年齢がバレますね(笑)

石田ひかりさんが主演のドラマでした。

石田ひかりさんの相手役の男性は、
保阪尚希さんが演じる優秀な医学生でした。

役名は忘れましたが、
保阪さんは超優秀な医学生だったのですが、
教授の長塚京三さんは、
彼にA判定ではなくB判定を下しました。

保阪さんは絶対Aだろうと思われるほど
優秀な医学生だったので、
周りの誰もが驚きます。

でもその理由は、保阪さんが
「人を人と思わず平然とメスを入れる」
ところにありました。

「人にメスを入れるのが医者なんだ!」

B判定に納得のいかない保阪さんに、
教授はある患者の担当を命じます。

とても気難しくて厄介な患者さんでしたが、
保阪さんとその患者さんは徐々に打ち解け、
信頼関係を築きます。

でもある時、
その末期がんの患者さんは
突然亡くなってしまいます。

患者さんの遺言で、
その方の体は医学生の手術の練習用に
献体されることになりました。

教授は保阪さんに、
その患者さんの体を使って
手術の練習をするように命じます。

保阪さんは泣いて拒みました。

「出来ません……!」

親しくなった患者さんの体を
手術の練習に使うなんて、
メスを入れるなんて、
申し訳なくて出来なかったのです。

そんな保阪さんに、教授は言いました。

「君がこの方にメスを入れられないのは、

この方を人間として認めた証だ。

それは素晴らしいことだ。

でも、その人間に

メスを入れるのが医者なんだ!

人間じゃないから闘志をむき出しに出来るの?

これ、相撲に例えたら、

「対戦相手を人間だと思っていないから
闘志をむき出しに出来る」

と言えるかと思うのです。

人間じゃないとまで思っている人は
さすがにいないと思うけど、
どうでもいい人だから戦える、も、
ちょっと違うと思うんですよねぇ。。。

人間相手に戦うのが力士なんじゃないか?

人間相手だからこそ、
土俵の上では闘志をむき出しにしても、
土俵の外では礼節の心で接することが
出来る
んじゃないかと思うのです。

人それぞれなのではないか?

相撲をやったこともない、
真剣に取り組んだこともない、
見ているだけの人間が何を言うか!

と言われたらそれまでなんですけどね。

実際に相撲をやっている人からしたら、
対戦相手と仲良くなってしまっては
情が移って本気で戦えなくなる人も
いるかとは思うんです。

それは素人でも想像出来るんです。

でも、そこは人それぞれだと思うんです。

対戦相手と仲良くなること
=相撲の質が落ちること、
ではないと思うのです。

そういう人もいるかとは思うけど、
必ずしも=ではないと思うのです。

相手を友人としても力士としても
尊敬しているからこそ、
土俵の上では失礼のないよう、
手を抜かず本気で戦う。

でも土俵の外では仲良し。

そんな間柄の力士さんがいても
いいと思うんですよねぇ。。。

むしろ、ファンとしては力士さん同士は
みんなそういう間柄であってほしい
とさえ
思います。

だって、好きな力士さん同士が
仲悪かったら悲しいじゃないですか(苦笑)

礼節の心は相手を人として認めることから生まれる

以上、舞の海秀平さんの発言

「仲良しグループになっては
相撲の質は上がらない」

について、
思ったことを語らせていただきました。

ただの一介の相撲ファンに過ぎない私が
勝手に思ったことなので、
何の腹の足しにならない情報でございます。

でも、同じ相撲ファンの一握りの方にでも
分かってもらえたら嬉しいなと思い、
書かせていただきました。

結局のところ、

本気の勝負も礼節の心も、

相手を人として認め、

敬意を払うことから始まるんじゃないかと

思うんですよねぇ。。。

そう思いませんか?

ただの理想論かもしれませんが。

以上、
ペパーミントあいがお届けいたしました。