北の富士さんが見せた鶴竜への「粋」

北の富士さんが見せた鶴竜への「粋」アイキャッチ 相撲コラム

相撲と紅茶とゲームが大好きな
ペパーミントあいです。

いよいよ2020(令和2)年締めの
十一月場所が明日から始まります。

十一月場所前日の今日は
「がっぷり総見」に「どすこい研究」の
再放送スペシャルから新規の
「はたき込み」特集と、
相撲番組も盛りだくさんでした!

でも私はあえて、
北の富士さんがコラムで触れていた
鶴竜に対する発言について
ブログを書こうと思います。

はっきり言いすぎな北の富士さん

北の富士さんが
十一月場所前日に更新されたコラムは
こちらです。

Yahoo!ニュース
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そして鶴竜への言及部分のみ
以下に引用いたします。

 鶴竜のコメントを聞くと「腰が悪いのだから仕方がないだろう」と言わんばかりである。居直りともとれる発言ではあるが、少しだけ気持ちがわかるような気がする。おそらく鶴竜本人は限界を感じているし、できることなら今にでも引退したいと思っているはずである。

 しかし、日本国籍が取得できていないので、辞めるに辞められない状態と思われる。「横綱、大関は休場が許されるから、いい身分だ」と皮肉られるが、休場が2、3場所も続くと針のむしろの心境である。少なくとも私はそうだった。中には休場ずれして当然のように休む力士がいたかもしれないが、鶴竜に限っては、そんな不届きな力士ではないと思っている。

 聞くところによると、国籍を取得しだい、引退したいと考えているらしい。それが本当なら気の毒なことである。協会の規定では、日本国籍のない者は、年寄になれないとあるが、温情をもって引退を認めてやってはどうだろう。どうみても鶴竜は限界である。

「どうみても鶴竜は限界である」

この一文を見た時、私は

「北の富士さん、
ちょっとはっきり言いすぎでは……」

と思いました。

もう少しオブラートに
包んだ言い方は出来ないものかと
思いました。

なぜなら、
「限界」と言い切られることは
鶴竜にとって凄く屈辱的なことであると
思ったからです。

自身も同じ横綱で、
休場する苦悩を知っているのなら、
もう少し配慮した言い方は
出来ないものかと思いました。

でもこのコラムを読んで、
一晩寝て頭が落ち着くと、
少し考えが変わりました。

それは=自分もそう思っていたということ

私は先のコラムを読んだ直後、
「北の富士さん、はっきり言い過ぎ」
と思ったと書きました。

でも、「はっきり言い過ぎ」
と思ったということは、
=自分もその通りだと思っていた、
ということになります。

的外れなことを言っているのであれば、
「言い方も言ってる内容も酷い」
と思うはずですから。

「はっきり言い過ぎ」
と感じたということは、

「その通りだけど、
そんなにはっきり言わなくても
いいでしょ!」

と思ったということです。

つまり、
私も本音を言えば、
鶴竜は限界だと思っていた

ということです。

私は先だって鶴竜について、
こんな記事を書きました。

旧井筒部屋の解体と鶴竜への思い
鶴ヶ峰が1974年に創設した旧井筒部屋が、2020年11月場所の直前に解体されることになりました。鶴竜にとっては思い出のたくさん詰まった旧井筒部屋。2場所連続休場中で、体の状態も思わしくない中、11月場所で結果を出さなければならない鶴竜の心情を思うと、何だか泣けてきてしまいました。。。

この記事の中で、
私は鶴竜が日本国籍を取れていないから
引退したくても出来ないのでは、
ということに触れました。

でも「引退してほしいわけではないけど」
とオブラートに包みました

嘘を言っているわけではありません。

でも内心では、
相撲協会に対して

「鶴竜は本当は引退したいのに
協会の既定のせいで引退出来なくて
可哀想じゃない!!」

と思っていたのです。

今は粋な心遣いだったと思う北の富士さんの言葉

はっきり「限界」と言い切ったのも、
今は北の富士さんの粋な心遣いであったと
思っています。

腫れもののように
肝心な言及を避けられるのも、
ある意味辛いものがありますからね。

鶴竜本人が
「本当は引退したいけど
日本国籍が取れないから出来ないんです」
と言ったわけではありません。

ただ冷静に考えて、
例えそうだったとして、
言える立場にあるのですか?

という話です。

横綱本人がそんなこと
公に口にしようものなら、
それこそ即、引退勧告ものですよね?

言いたくても言えるわけがないです

鶴竜が本当は引退したいのか、
本当に再起をかけたいと思っているのかは
想像することしか出来ません。

でも私が言いたいのは、
北の富士さんが「本当に」鶴竜の
気持ちを代弁したかどうかではなく、

北の富士さんは鶴竜を思いやって、
あえてみんなが言わないことを
言った
のだと思います。

今はよくぞはっきり言ってくれた
と思っています。

「#鶴竜を相撲協会に残したい」運動が勃発

この北の富士さんのコラムが
きっかけだったかは分かりませんが、

今、ツイッターの相撲ファンの間では

#鶴竜を相撲協会に残したい

というハッシュタグが流行しています。

鶴竜は相撲協会にたくさん
貢献しているんだから、
日本国籍がなくても親方になれる道を
開いてほしい。

という内容のことを、
みんなが口々に訴えています。

私もみんなと同じ気持ちです。
北の富士さんと同じ気持ちです。

相撲協会はどうか、
鶴竜に日本国籍がなくても
相撲協会に残れる道を
用意してあげて下さい。

協会の親方の皆さんも、
鶴竜が品格抜群で親方になるのに
相応しい人であることは、
よくお分かりと思います。

それを規定のために潰してしまうのは
あまりにも勿体なさすぎます。

今度はどうか、
相撲協会員の皆さんが
粋な計らいを見せてほしいです。

以上、
ペパーミントあいがお届けいたしました。