スコゲワブロガーのペパーミントあいです。
2019年初場所中日(8日目)は、
平成最後の天覧相撲の日となりました。
幕内後半戦から天皇・皇后両陛下がご観戦。
天覧相撲の時は土俵入りや
結びの振れなどが普段と少し変わります。
平成最後の天覧相撲で
貴景勝-阿武咲戦が組まれたことは
感慨深かったです。
12年行われていない御前掛の土俵入り
皇族の方が観戦される天覧相撲では、
幕内土俵入りの仕様が変わります。
ふだんは土俵の円を囲んで一周しますが、
天覧相撲では「御前掛(ごぜんがかり)」
という、
全力士が土俵上に蹲踞して
名前が紹介される形式になります。
ただここ最近は天皇陛下がご高齢なためか、
後半戦からのご観戦が多く、
御前掛の土俵入りは行われていません。
御前掛の土俵入りは
12年間行われていないようです。
※下記能町みね子さんの
ツイートで知りました。
さすがです……。ってことは御前掛を12年やってないんですね。(12年経ってそれだけ力士が残ってるというのもすごい) https://t.co/ymTkf7W936
— 寒い能町みね子 (@nmcmnc) 2019年1月20日
12年前に御前掛の土俵入りを経験した
幕内力士には、
今も現役の人が多いようですが……。
大入り袋が「行幸啓記念」になる
天覧相撲の時は、
関係者に配られる大入り袋に
「行幸啓記念」の文字が入ります。
※以下はフォロワーさんのツイートです。
貴重な行幸啓記念大入袋 pic.twitter.com/wPRSSaeLtg
— をゑん@幸せな結末☀︎ (@teragram_oen) 2019年1月20日
行幸啓(ぎょうこうけい)とは?
「行幸啓」の意味を調べたところ、
「天皇が外出される」という意味とのこと。
ということは、
天覧相撲でも天皇陛下ではなく
皇太子さまや秋篠宮様の場合は
「行幸啓記念」になるのでしょうか?
ちょっとそこまでは分かりませんでした。
結びの振れが変わる
天覧相撲の時は
結びの振れが変わります。
ふだんは「本日の打ち止め~」と
締められるところが、
「結び~」に変わります。
理由は、
昔は天皇陛下の前で相撲を行う時は、
天皇に興行へ来ていただくのではなく、
力士の方が皇居に出向いて
行なっていたからでした。
「打ち止め」というのは
興行としての大相撲で使われる
ものなんですね。
41代式守伊之助のアレンジ
ただ今回の天覧相撲、
以前なら「この相撲一番にて結び~」
であったところを、
41代式守伊之助は「より丁寧にしたい」
ということで、
「結びにござりまする~」
と言っていました。
このようにして伝統は、
本筋はそのままに少しずつ
形を変えて受け継がれていく。
ひいては完成されていくのかなと
思いました。
感慨深かった貴景勝-阿武咲戦
そんな平成最後の天覧相撲で、
次の世代を担う代表格の貴景勝と阿武咲の
取り組みが組まれたことは、
個人的にとても感慨深かったです。
現在の幕内力士でもっとも若い両者の対戦。
結果は貴景勝が押し出しで勝利。
立合いの当たりは互角でしたが、
貴景勝のいなしが絶妙に効いていました。
その後阿武咲もいなして崩そうとするも、
わずかにスピードが遅く、
結果呼び込む形に。。。
スピードの面で貴景勝が
上回っていると感じました。
短いながら熱戦でした!
若い二人のこれからが
ますます楽しみになる相撲でした^0^
皇后様、ギランバレーをご存知だった!
そしてその後驚いたのは、
美智子皇后が式守与之吉さんの
「ギランバレー症候群」のことを
ご存知だったことでした!
天覧相撲で皇后陛下が式守与之吉さんの体調を気遣われた。これを伝え聞いた与之吉さんは、えらく驚いていた。https://t.co/WxSPTVbYrJ
— 佐々木一郎 (@Ichiro_SUMO) 2019年1月20日
説明役を務めている八角理事長によると、
皇后様は以前から休場中の力士の
怪我の状態を気にかけて下さっている
とのことですが、
この度は「与之吉さんは大丈夫ですか?」
と理事長に尋ねていらしたとのこと。
与之吉さんは
「行司のことまで気遣って下さるなんて!」
と驚いたようです。
与之吉さんがかかった
ギランバレー症候群とは、末梢神経の病気で
全身に力が入らなくなる難病。
今は土俵に復帰できるまでに
至っているけど、完治したわけではなく、
まだリハビリを続けているとのことです。
上皇になってもお元気で
以上が2019年初場所中日、
平成最後の天覧相撲の感想です。
天覧相撲ではこういうところが
ふだんと変わるよ、というお話と
あわせて感想を語らせていただきました。
今回で最後となる
天皇陛下としての天覧相撲。
天皇陛下は退位後は上皇となられます。
上皇になってもずっとお元気で、
相撲観戦を楽しんでいただきたいです。
ペパーミントあいがお届けいたしました。