映画「相撲道」で描かれた暴力根絶への道

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相撲と紅茶とゲームが大好きな
ペパーミントあいです。

映画「相撲道」では
高田川親方(元安芸乃島)の、
旧来の暴力やパワハラによる指導に変わる
新しい指導方針
が紹介されていました。

とても理に適った指導方法だと思いました。

上に立つ人、指導する立場の人みんなに
知ってほしい指導方法です。

むしろ旧来のパワハラによる指導に
固執している人にこそ見てほしいです。

映画「相撲道」に描かれた高田川親方の指導方法

映画「相撲道~サムライを継ぐ者~」には、
角界の暴力根絶への試行錯誤も
描かれていました。

映画「相撲道」は、
境川部屋と高田川部屋、
2つの部屋を約半年に渡って密着取材した
ドキュメンタリー映画。

映画の中では高田川親方(元安芸乃島)の
指導方法や美学が紹介されています。

映画が撮影されたのは
2018年九州場所の11月から
2019年夏場所の5月あたりまで。

この時の高田川親方の指導方法は、

自ら廻しを締めて実践して見せる指導

光(出口)を見せる指導

親方の教えも8割しか信じない指導

でした。

①自らが廻しを締めて実践する指導

まず一つ目の
「自らが廻しを締めて実践する指導」
について。

荒磯親方(元稀勢の里)のような
引退したばかりの若い親方は、
自ら廻しを締めて
若い力士に胸を出すこともよくありますが、

引退して何年も経っている
年配の親方が廻しを締めて
体を張ることは、そうありません。

高田川親方は自らが廻しを締めて
体を張った指導をする理由について、
「口で説明するだけでは分からないから」
と話します。

同時に

「自分も頑張っている姿を見せないと
若い力士はついてこない」

と話していました。

これは実に理に適っていることだと
思います。

親方自らがお手本を見せてくれた方が
分かりやすい
のは確かです。

自分が体を張るということも
素晴らしいことだと思います。

経営の神様と言われた松下幸之助は、

「上司は部下から見て可哀想と
思われるほど一生懸命働かなければ
部下はついて来ない」

と話しています。

広く一般的な上に立つ者としても
理に適った振舞いであると
言えると思います。

②光(出口)を見せる指導

光(出口)を見せる指導というのは、

この苦しい稽古なりトレーニングの先には
こんな光があるのだ

という出口を見せる指導のことです。

「いくら根性出してやれと言っても、
出口が見えなければ根性は出ない」

と高田川親方は話します。

うん。まさにその通りですね。

③親方の言うことも信じるのは8割

高田川親方は
「俺の教えることも8割までしか信じるな」
と弟子たちに教えているそうです。

「残りの2割は自分で見つけろ」とのこと。

一流の指導者に
「俺の言うことだけ聞いていろ」
と言う人は、
そういないんじゃないかと思います。

例えいたとしても、
本当に一流になる人は
指導者の教えだけを聞いている人では
ないと思います。

でも高田川部屋の竜電関や輝関を見ていると
とても素直そうなので、
彼らにとっては特に必要なことなのかな、
と、感じてしまいました(苦笑)

パワハラ指導脱却への試行錯誤

でも高田川親方が
上記のような指導方針に切り替えたのは、
ここ数年のことであるとのこと。

高田川部屋の竜電関は、
今も稽古場はピリピリしているけれど、
入門当時は

「もっとピリピリしていて、
生きて帰れないんじゃないかと
思うほどだった」

と話します。

高田川親方もかつては、
ひたすらどやしつける指導
していました。

自身もそのようにして育てられ、
磨かれて大成したので、
弟子にも同じようにしていました。

ひたすら「お前ダメだな!」と
どやしつけることによって、
弟子は発破をかけられ、根性が育ち、
人間性も育っていくものだと
信じていました。

でも、今それをやれば、
パワハラになってしまう。

だから指導方法を見直したのだと言います。

……ここ数年ということは、
日馬富士の暴力事件が取りざたされた頃
くらいからでしょうかね?

親方自身も希望の光を見つけたと思う

そんなわけで、
指導方針を変えた直後は
高田川部屋全体が
伸び悩んだそうです。

でもそれは、
旧来の指導が正しかったからではないと
私は思います。

親方自身がたくさん迷って
試行錯誤しながらであったからであると
思っています。

「出口が見えなければ根性出ないでしょ?」

という親方の言葉から、
私は高田川親方自身も
出口を見つけたように感じました。

高田川部屋の稽古は今も
めちゃくちゃ厳しいものであることには
変わりありません。

でも高田川親方は
より良いものを取り入れて行こうと
常に試行錯誤して頑張っているので、
弟子もついてくる
のだと思います。

高田川親方の指導は理に適っている

以上、映画「相撲道~サムライを継ぐ者~」
で紹介されていた高田川親方の指導について
お話させていただきました。

相撲協会には色々な親方がいるので、
みんなが高田川親方のような
革新的な親方ではありません。

でも高田川親方のように、
体罰やパワハラによる指導に変わる
指導方針を試行錯誤している親方はいます。

きっと他にもたくさんいると思います。

そして高田川親方が編み出した
新しい指導方法は、
とても理に適っています

事実、高田川部屋の竜電も輝も
ここ最近急激に力をつけて
伸びている
と私は感じます。

映画「相撲道」で紹介されている
高田川親方の指導方針の箇所は、

「相撲協会はいまだ
暴力体質から抜けられない」

と思い込んでいる人たちにも、

「今は何でもパワハラにされるから」

と旧来のやり方に固執している人たちにも
どちらにも見てほしいです。

でもどちらかというと
後者の人たちに見てほしいですね。

以上、
ペパーミントあいがお届けいたしました。

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