柏戸が初めて育てた関取・元蔵玉錦の武隈親方が定年前の解説に登場

アイキャッチ柏戸が初めて育てた関取・元蔵玉錦の武隈親方が定年前の解説に登場 大相撲関係者の訃報

相撲と紅茶とゲームが大好きな
ペパーミントあいです。

2020(令和2)年8月9日に、
元蔵玉錦の先代武隈親方が亡くなりました。

67歳でした。

個人を偲んで、
別ブログに投稿した蔵玉錦さんの記事を
本ブログへ移行します。

本記事は、2017年7月18日、
蔵玉錦さんが定年直前、
最後の解説をされた日に書いたものです。

以下、移行文。

こんにちは^ ^

ペパーミントあいです。

平成29年大相撲名古屋場所10日目の
NHK中継では、

向正面の解説に武隈親方(元蔵玉錦)が登場。

次の秋場所直前に定年を迎えるとのことで、
取組の合間に武隈親方の半生を振り返りました。

蔵玉錦は柏戸さんが育てた最初の関取です。

武隈親方の略歴と印象

昭和27年9月3日生まれの64歳。

山形県出身。

初土俵は昭和45年秋場所。

幕内在位は24場所で、
最高位は西前頭筆頭。

金星は北の湖から取ったものが一つ。

昭和58年の初場所に引退。

ほぼ私が生まれる前に活躍された方です(笑)

定年を目前に控えた武隈親方は、
貫禄あるおじいちゃん、
という印象でした^ ^

はきはきと話す方で、
解説もとても分かりやすかったです^ ^

柏戸が初めて育てた関取

そんな蔵玉錦は、
あの柏戸の鏡山親方が初めて
育てた関取。

柏戸の現役時代に内弟子として
伊勢ノ海部屋へ入門し、

柏戸さんが引退後、
独立して部屋を持つと、
鏡山部屋へ移ります。

現在は時津風部屋に所属されているとのこと。

十両昇進時はマスコミが殺到!

蔵玉錦(当時は安達)が十両に昇進した時は、
テレビや新聞の取材がたくさん来て、

部屋で用意したお弁当が足りなくなるほど
だったそうです!

と、いうのも、当時のマスコミは、

「大鵬の弟子と柏戸の弟子、
どちらが先に関取になるか!?」

で、大いに盛り上がっていたためでした。

「柏戸の弟子が関取になった!」

と、大騒ぎだったんですね。

……引退した後も戦わされてたんですね、
大鵬さんと柏戸さん^^;

蔵玉錦の十両昇進時には、
相撲協会からのお知らせの電話を
女将さんが受け、

それを鏡山親方(元柏戸)に渡す場面も
テレビで放送されたようです。

その映像がNHKにあり、
この日の取組の合間に流れました。

当時の女将さんが取っていた電話は黒電話。

時代を感じます。

嬉しそうだった柏戸さん

師匠の柏戸さんは、
弟子にはとても厳しい方だった
ようですが、

蔵玉錦の十両昇進時の会見では
とても嬉しそうでした^ ^

外部の人には明るくて面白い
親方だったようです。

現役力士との思い出

現役力士との思い出も紹介されていました。

蒼国来は頭をつけるよう指導された

よく時津風部屋に出稽古に行く蒼国来は、
武隈親方が時津風部屋で一番お世話になった
親方だと話します。

小力が強く、大きい相撲を取りがちな
蒼国来は、武隈親方から

「廻しをとったら頭をつけるように」

と、指導されたそうです。

蒼国来は貴ノ花(父)のファンとのことですが、
貴ノ花の最後の対戦相手が蔵玉錦であることは
知らなかった様子。

そのことを取材に来たNHKアナウンサーに
聞かされると、

「そんなに凄い人だったのか!」

と感激して、
放送を楽しみにしていたようです(笑)

稽古場では強い逸ノ城

武隈親方は、同じ一門の逸ノ城について、

「稽古場では本場所より何倍も強い」

と話していました。

稽古場の強い逸ノ城、
本場所でも見たいですね。

部屋の正代については

武隈親方は、
部屋の正代については

「いいものを持っている」

と高く評価しておられるようでした。

「悪いところもあるけれど、
いいところを伸ばそうと思っている。

しぶとさ、右でも左でも入れば
その後の出足がいい」

と話します。

正代は武隈親方のことを

「見守ってくれている人。稽古場の鬼」

と話していたよう。

優しい人なのか怖い人なのか、
いまいちよく分からないコメントです^^;

一門の錦木については

一門の錦木については、

「昔の本当のお相撲さんという
体つきをしている。大好きな力士」

と話していました。

大好き、は嬉しいですねvv

確かに、言われてみると独特な
体つきをしていますよね。

最後に

千代の富士の同期で、
貴ノ花(父)の最後の対戦相手で、
北の湖から金星を取っているという武隈親方。

この時代に活躍された力士さんって、
現在ほとんどの方が若くして亡くなって
おられるので、

無事に定年まで続けられて良かったと、
不謹慎ながら思ってしまいました^^;

定年後についてのお話はありませんでしたが、
恐らくは、定年後も延長して相撲協会には
残るものと思われます。

定年は9月なのでまだ少し先にはなりますが、
無事に平和に定年の日を迎えられるよう
お祈りします。

 

以上、ペパーミントあいがお届けいたしました。

本当に最後に

この最後の解説から
2年後の蔵玉錦さんの訃報でした。

当時の私、

「蔵玉錦さんの時代のお相撲さんは
早死にしている方が多いから、
無事に定年まで続けられて良かった」

と書いていましたが、
それから僅か2年で亡くなられるとは。。。

2年経ったので
当時コメントを寄せた力士さんたちの現状も
様変わりしています。

蒼国来は引退して荒汐親方となり、
正代はようやく優勝争い及び
大関に名乗りを上げる力士となり、
逸ノ城はまさかの十両。

錦木は当時とあまり変わっていないように
思えます(;^_^A

そして現在の武隈親方は、
当時大関だった豪栄道です。

2年という時間はそれなりに長いですが、
今の相撲界は激動の時代と感じました。

お酒を飲むと「うちの柏戸が……」が
口癖だったという蔵玉錦さん。

※井筒親方(元豊ノ島)の日刊スポーツコメントより

天国で柏戸さんとお酒でも飲みながら
今の大相撲界を見守ってほしいです。

以上、
ペパーミントあいがお届けいたしました。