中川親方のパワハラ詳細報道について思うこと

相撲と紅茶とゲームが大好きな
ペパーミントあいです。

先だって、弟子への暴行及びパワハラが
判明した中川親方(元旭里)。

昨日出た日刊ゲンダイで、
想像以上に悪質であったという詳細が
書かれていました。

これを読んで思ったことを正直に書きます。

問題のゲンダイの記事は、
こちらから読むことが出来ます。

パワハラ中川親方“音声データ”入手 障害者差別発言の中身|日刊ゲンダイDIGITAL
ここに1つの音声データがある。時間にして2分21秒。弟子への暴言、暴行が発覚して2階級降格、部屋閉鎖処分となった...

角界全体で障害者への差別意識が強いのでは?

読んでいただけば、
まあ引く内容であることは
言うまでもありません。

冒頭から障害者への差別発言の
オンパレードですからねm(__)m

ただ、これを読んで思い出したことが
2つあるんです。

暴力で引退した元貴ノ富士のこと

まず一つ目は、
先だって二度の暴力事件を起こして引退した
元貴ノ富士のことです。

彼は付け人に対し、
物理的な暴力も振るっていましたが、
それ以上に言葉の暴力も
酷いものがありました。

その言葉の暴力の中には、

「お前、バカだから障害者だろ」

的な
ものもありました。

デマに怒っていた幕下以下の力士

そしてもう一つは、
ある幕下以下の力士のことです。

幕下以下の力士さんなので、
あえて名前は出しません。

名前は分からなくても、
彼の発言内容さえ分かればいいことなので。

日馬富士の暴行事件をきっかけに、
日馬富士引退後も延々と相撲協会への
バッシングが続いていた頃、

ある幕下以下の力士が、
自身の師匠に対する悪質なデマに対して
ツイッターで怒っていました。

ここまではまだいいのですが、
その言葉選びに問題がありました。

デマをまき散らしていた人たちのことを

「健常者でないことは確かだ」

と発言していたのです。

その人にとっては、

「こんな酷いことが言えるなんて、
お前らそれでも人間か!」

という意味の発言だったものと思います。

でも「健常者でない」という表現が
自然と出てくるところに、
彼が無自覚ながら、
障害者に対して差別意識を持っているように
感じてしまいました。

ごくごく一部の人たちの発言だけど

私が見聞きした差別意識を感じる発言は、
角界全体で言えばごくごく一部のものです。

総勢では何百人といる相撲協会員の中の、
たった3人です。

でも、一部とはいえ、
続けて見聞きしてしまったもので、
力士・親方含む相撲協会員の中には、
無自覚に障害者に対して差別意識を
持っている人が多いのかな?
と感じてしまいました。

相手を貶める目的で
「お前、障害者だろ」と言ってしまう人が
多いのかなと思いました。

……まあ、世間一般にも多いですけど。

角界やスポーツ界だけの問題ではない

ただ一方で、
このような言葉の暴力によるハラスメントは、
相撲の世界、スポーツの世界に限らず、
あらゆる世界で起こっています。

一般企業でも、役所でも、学校でも、
想像を絶する暴言によるハラスメントで、
被害者がPTSDになってしまったとか、
病気になって労災申請したというニュースは
後を絶ちません。

暴力や暴言は、
相撲の世界の古き悪きによるものではなく、
むしろ現代病に近いものなんじゃないか
とも
感じました。

(あらゆるハラスメントは
昔からあったのでしょうが、
社会問題として取り沙汰されるように
なったのは最近なので、
イメージ的に)

少なくとも中川親方の暴言に関しては、
世の中のあちこちで起きている
ハラスメントと同じ類のものであると
思っています。

どうすれば暴力や暴言はなくなるのか?

では、どうすればあらゆる暴力や暴言、
ハラスメントはなくなるのでしょうか?

これは至極個人的な意見ですが、
あらゆるハラスメントの大元には、
「相手を人として見ていない」という
問題があると思います。

女性を人ではなく、
性の対象としてしか見ていないから
セクハラをする。

部下や弟子を
自分と同じ人間ではないと思っているから
パワハラをする。

相手を自分と同じ、
痛みを持つ人間であると理解出来れば、
ふつうはそんな酷いことは出来ません。

出来るはずがないんです。

ハラスメントがなくならない理由

でもだからと言って、
ハラスメントをする人に

「相手を自分と同じ
痛みを持つ人間として大切にしなさい」

と説教をしたところで、
ハラスメントはなくなりません。

そんなことでなくなるなら、
誰も苦労はしません。

相撲協会だって、
何度も暴力問題を起こすことはありません。

ここからも持論になりますが、

ハラスメントをする人は、
自分が親からハラスメントを受けて育ったり、
愛情を受けずに育ったり、
過度に甘やかされて育ったり、
日常的なハラスメントに無自覚な環境で
育ってしまっていることが多いと想像します。

相手を人として尊重することを
学ばずに育ってしまっているのです。

そのように育った人が、目の前の相手を
人として尊重することを学ぶことは、
一朝一夕に出来ることではありません。

教育が大事だと思います。

ハラスメントをすでにしてしまっている人に
対しては、
何より愛情を受けることが大事だと思います。

でも、そんな酷いことをする人に
心からの愛情を注いでくれる人って、
そういないですよね。。。

だから難しいのだと思います。

世界のあらゆる場所で起こっていること

つらつらと色々書きましたが、
何が言いたかったかというと、

中川親方のパワハラ問題は、
相撲協会内だけの問題ではなく、
世の中全体の問題の一部である

ということです。

相撲協会全体でも
なくす努力は不可欠ですが、
日本全体でも、あらゆる場所で
なくす努力をすることが必要なことです。

少なくとも私は、
どんな相手でも目の前の相手には
人として敬意を払って接しようと思います。

そういう気持ちでみんなが生きていけば、
ハラスメントはなくなるんじゃないかと
思います。

時間はかかっても、
こういう小さな積み重ねが大事だと思います。

以上、
ペパーミントあいがお届けいたしました。

相撲ニュース
スポンサーリンク
シェアする
ペパーミントあいをフォローする
スポンサーリンク
相撲と紅茶とゲームと私