貴ノ富士の疑問に私が答えてやろう

貴ノ富士の疑問に私が答えてやろう 相撲ニュース

スコゲワブロガーのペパーミントあいです。

二度目の暴力事件を起こした貴ノ富士。

その実態は酷いもので、
差別的な発言・モラハラという言葉の暴力が
物理的な暴力以上に大問題と感じました。

そんな酷いことを行なった理由を、
貴ノ富士は

「暴力を振るわない指導方法を
教えてもらっていない」

と言い訳していたとか。

なら、
私が正しい指導方法を教えてあげます。

教えるのポイントはたった3つ

新弟子(新人)がミスをしたとき、
教える側が気を付けるポイントは、
以下の3つで十分です。

一つは
「それが間違いであることを教えること」

もう一つは
「間違いである理由を説明すること」

そしてもう一つは
「正しくはどうすべきなのか」
伝えることです。

①間違いであることを教える

教え方のヘタな指導者は、
「何でそういうことするんだ!?」
といきなり怒ったりします。

これだと教えられる側は、
怒られているのは分かるけど
何で怒られているのか分からず、
ただただ委縮します。

それが間違いであると分からないから
間違えたのです。

ならそれが間違いであること
まずは教えるべきです。

「ちゃんと説明したのに間違えた?」

口で1回説明しただけで
完璧に実践レベルで覚えられるものだと
思ってはいけません。

実際にやってみないと、
正しく理解できたかは分からないものです。

教える側は実践を通して
それが間違いであると、
まずは教えるべきです。

②間違いである理由を説明する

それが間違いであることを教えたら、
次にすることは

「それが間違いである理由」
明確に教えることです。

ただ頭ごなしに間違いだと言われても、
理由が分からなければ新弟子(新人)だって
覚えられないですよね。

教える側自身が
ちゃんと自分たちの仕事を
理解しているかの確認にもなります。

「こういうルールで運用しているから、
一人だけ違う行動をされると周りが困惑する」

という理由付けでもいいので、
出来ればちゃんと理由も
説明してあげて下さい。

③正しくはどうすべきなのか教える

そして最も重要なのが、
「正しくはどうするべきなのか」
教えることです。

間違えたことに対して
ただひたすら罰を与えることは
無意味です。

正しくはどうすれば良かったのかが
分からなければ、
新弟子(新人)は何度でも
同じミスを繰り返します。

忍耐強く何度でも教えるべし

上記3つの指導を行ううえで大事なのは
「何度でも忍耐強く教えること」です。

1回説明したら完璧に覚えられる新人なんて
世の中にそうまずいません。

覚えの早い新人は
罰を与えなくても数回説明すれば
すぐに覚えます。

覚えの悪い新人は
どれだけ罰を重くしようが
覚えられません。

罰を重くするほど覚えられるという考えは
教える側の幻想です。

新人が100回同じミスをしたら、
101回教えてあげるくらいの気持ちで
教えてあげることです。

失敗を恐れていては何もできない、と、
よく言いますよね。

新弟子だって新人だって、
何度も失敗してお仕事を覚えるものです。

それをミスする度に過度な攻撃に
あっていたのでは、
業務を覚える前に潰れてしまいます。

教える側の役目は、

「罰を与えること」ではなく
「業務を覚えてもらうこと」

です。

業務を覚える前に新人を潰すことは、
教える側のミスです。

そのミスに対して、
あなたは自分が新人に与えたのと同じ罰を
受ける覚悟はありますか?

ないのなら、
自分が耐えられない罰を
人に与えるべきではありません。

……あっても暴力や差別発言やモラハラは
ダメですけど。

私が貴ノ富士の疑問に答えてやろうと思った理由

以上が、私が思う教える側のするべき
3つのポイントです。

ここまで読んで下さった方には、
私が「新弟子」と「新人」を同義語として
使っていたことがお分かりかと思います。

私が今回この記事を書こうと思ったのは、
今回貴ノ富士と貴源治の行なったことは、

程度の差こそあれ、

一般の職場で日常的に行われている
無能な指導者の行い
と近いものがあると
思ったからです。

一般の職場では、
さすがに殴ったりはしません。

「お前、障害者だろ」なんて発言も、
そうされることはないでしょう。

でも自分より下の立場の人間や新人が
ミスをしたら、

それが間違いであることを教える前に
ネチネチと無意味に責め立てる上司
たくさんいます。

そういう人に、私も何度もあってきました。

罰を与えれば与えるほどいいと
その人は思っているのでしょうが、

その人は気づかぬうちに
「罰を与えること」が目的化しているのです。

そういう人は何も間違ったことは
していなくても、相手の行動にケチをつけて
ネチネチと責め立ててきます。

どんな人にでも欠点はありますから、
それを理由に責めることはいくらでも
出来ます。

本人は相手のためという大義名分を
掲げているけれど、

実際は相手の欠点を探し出して
ネチネチ攻撃することで
自分の憂さ晴らしをしたいだけなのです。

貴ノ富士と貴源治の兄弟も、
早くから素質を見出されながら
なかなかパッとしない自分にイライラし、
新弟子相手に憂さ晴らしをしていたのでは
ないでしょうか?

そのエネルギーを稽古や筋トレや
その他相撲に必要なことのために
使えばいいのに、

新弟子イビリに使ってしまったことは
非常にもったいない話です。

暴力やモラハラで指導しようとした

貴ノ富士と貴源治の兄弟と、

世間一般のネチネチ上司。

本質的には変わらないと思います。

世間一般にも通じることだと思ったので、
記事にさせていただきました。

新人の立場で書かせていただきました

と、さんざん偉そうに書きましたが、
私は教育者でも何でもありません。

むしろ職場では新人の立場です。

新人の立場として、
教える側にはこうしてほしいという
願望も込めて書かせていただきました。

でも同じように思ってる新人さん、
たくさんいるのではないでしょうか?

角界に限らず、
世の中の教える人みんなに、
教えること=罰を与えることではないことに
気付いてほしいです。

罰を与えるのは悪いことをした時だけで
十分です。

ミスは悪いことではありません。

間違えてしまっただけなのですから。

以上、
ペパーミントあいがお届けいたしました。