スコゲワブロガーのペパーミントあいです。
横審が、
誤審ではないかと物議を醸した
栃ノ心-朝乃山戦について
「取り直しにするべきだった」
と話していたそうです。
それは相撲のルール上、
あり得ない話です。
その理由を以下に
ご説明したいと思います。
まずは動画を見てみよう
まずは問題の
2019(令和元)年夏場所13日目の
栃ノ心-朝乃山戦の
動画をご覧いただければと思います。
※一番公式であるNHKの動画を
引っ張ったのですが、
ダイレクトにリンクを貼ることが
出来ませんでした。
お手数ですが13日目の朝乃山-栃ノ心戦の
動画を探して再生お願いいたします。
栃ノ心は俵を踏み越さずに回り込んでいる
この栃ノ心と朝乃山の相撲、
土俵際で栃ノ心が俵ギリギリで
くるっと回って投げを打っていますよね。
物言いの争点は、この
栃ノ心の踵が出ていたかどうか」
だったのです。
つまりは、
出ていなければ勝ち」
以外はありえません。
それは動画で実際の勝負を
ご覧いただければ分かるかと思います。
もし栃ノ心が俵を踏み越していれば
この勝負、もし栃ノ心が回り込まずに
俵を踏み越していれば、
「朝乃山の体が落ちるのと
栃ノ心の踵が出るののどちらが先か?」
ということになります。
その場合は、
「朝乃山の体が落ちるのと
栃ノ心の踵が出るのが同時とみて取り直し」
ということがあり得ます。
でも今回の勝負の場合は違います。
栃ノ心は俵を踏み越すことなく
回り込んでいるので、
回り込むときに踵が出ていれば負け、
出ていなければ勝ち以外、あり得ません。
同体以外に取り直しはあり得ない
相撲のルール上、
同体以外に取り直しはあり得ません。
取り直し」では、
スポーツとして成り立ちませんよね。
勝負審判がジャッジとしての役割を
果たせていないのですから。
野球ではどんなに難しい球でも
審判はアウトかセーフか判定します。
アウトかセーフか見破れなかったから
もう一回最初からやり直し、は、
あり得ません。
フィギュアスケートでジャッジが
回転不足を見破れなかったから
もう1回演技を最初からやり直し、
なんてこともないですよね?
横審の言う「取り直しにしろ」は、まさに
「分からなかったからもう1回最初から」
というものです。
横審の言うことは矛盾している
横審は阿武松親方に
「審判部の権威を示すために
きちんとした説明をしろ」
と言っておきながら、
審判としての権威を失墜させるような
要求をしています。
審判部の権威の心配をする前に
自分たちがちゃんと相撲のルールを
学んでください、と言いたいです。。。
ルールに対する敬意をもって
以上、物議を醸した栃ノ心-朝乃山戦に
取り直しはあり得ない理由を
お話させていただきました。
いかがでしたでしょうか?
実際の取組の動画を見ていただくと、
同体取り直しはあり得ないことが
お分かりいただけるかと思います。
際どい勝負は全部取り直しでいいじゃん、
という心情も、分からなくはありません。
公平にルールに則って
ジャッジしないといけません。
諮問機関である横綱審議委員会にも、
ルールに対する敬意をもって
諮問していただきたいと思います。
ペパーミントあいがお届けいたしました。