2019年初場所千秋楽の
私にとっての主な出来事は、
- 玉鷲の優勝
- 貴景勝の大関昇進は見送り
- 鳩岡の序二段優勝
- 解説陣の昔気質な話に引いちゃった
の4本です。
それぞれに思いのたけを綴っています。
特に4本目は、結局これが原因で
稀勢の里は引退を早めたんじゃないの?
というお話です。
玉鷲が優勝!
2019年、平成最後の初場所は、
まさかの玉鷲の優勝に終わりました!
玉鷲が2敗、貴景勝が3敗。
玉鷲が勝てばその瞬間に優勝、
両者が負けても玉鷲が優勝、
玉鷲が負けて貴景勝が勝てば決定戦、
という状況で迎えたなか、
本割で遠藤を破っての優勝です!
以前は地味な力士だった玉鷲。
でもベテランになってから
ある時急に目覚めて、強くなりました!
大関候補と呼ばれるようになりました。
でも正直、
本当に優勝するほどではないと
思っていた玉鷲が、優勝です!
実直に押し相撲を貫いている玉鷲の優勝、
とても嬉しいです^^
おめでとうございます^0^
同日に第二子も誕生!
玉鷲は優勝した日に
二番目のお子さんが生まれたそうです!
ちなみに男の子だとのこと。
お子さんが生まれたのと
同日に優勝するとは!
ロマンチストの玉鷲らしい、
なんともドラマティックな話ですね^^
ダブルでおめでとうございます!!
平成以降、7人目の関脇優勝
玉鷲の優勝は、
平成以降7人目の関脇の優勝となります。
平成以降関脇で優勝している力士は、
以下の通りです。
- 曙(平成4年夏)
- 千代大海(平成11年初)
- 出島(平成11年名古屋)
- 武双山(平成12年初)
- 照ノ富士(平成27年夏)
- 御嶽海(平成30年名古屋)
- 玉鷲(平成31年初)
こうしてみると、やはり世代交代、
横綱が過渡期の時期が多いですね。
高齢初優勝記録2位
玉鷲の優勝は、
旭天鵬に次ぐ高齢初優勝2位の
記録となります。
1位 | 旭天鵬 | 37歳8ヶ月 |
2位 | 玉鷲 | 34歳2ヵ月 |
3位 | 貴闘力 | 32歳5ヶ月 |
貴景勝の大関昇進は見送り
一方で貴景勝の大関昇進は、
来場所移行へ持ち越しとなりました。
今場所すでに11勝を挙げ、
「三役で3場所以内に33勝以上」という、
大関昇進の目安の条件は
クリアしていたのですが、
千秋楽豪栄道に敗れたことで見送りです。
ちょっと内容が、
あっさり引いて一方的に負けるという
相撲だったのが印象悪かったのでしょうか?
審判部長の阿武松親方(元益荒雄)は、
「理事会の招集はしない。
もう一場所見させてもらう」
とのこと。
これに関しては私の周りの相撲ファンの
意見も賛否が分かれています。
「目安をクリアしているのだから
いいじゃないか」
という声もあれば、
「負けた相撲の内容が悪かったから
仕方がない」
という声もあるし、
そもそも千秋楽の内容如何にかかわらず
「もう一場所見るべき」との声もあります。
私もどちらかというと、
「もう一場所見るべき」派です。
本当に大関、さらにはその上も掴む人なら、
次の場所もちゃんと結果を残せるはず。
貴景勝には誰が見ても文句のない形で
大関に昇進してほしいと思います!
序二段優勝は鳩岡
千秋楽には序二段の優勝決定戦が
行なわれました。
登場したのはともに7戦全勝、
幕下経験者の北斗旺と鳩岡。
鳩岡は膝の怪我で番付を落とし、
再起の途上での場所でしたが、
見事決定戦を制して優勝!
おめでとうございます^0^
鳩岡の優勝インタビュー
優勝インタビューでは、
「一番一番しっかり頑張る」
ということを繰り返していた鳩岡さん。
幕下経験者で、
序二段なら勝って当たり前と思われるけど、
一番一番しっかり取ることを心がけて
いたとのこと。
これからもそのつもりで頑張る、
ということを話していました。
温和そうな人柄も見受けられました。
優勝決定後には、
同部屋で十両優勝の志摩ノ海と
言葉を交わす場面もありました。
そのことを振られると、
少し顔がほころびます。
とても良くしてくれている関取とのこと。
師匠の木瀬親方も
「自分のペースでやっていけばいい」
「膝、冷やさないようにな」
と気遣ってくれてありがたい、
と話していました。
志摩ノ海が優勝したときは
花道にいた英乃海と笑顔で言葉を
交わす場面があり、
木瀬部屋がとてもいい部屋であることが
伺えました。
鳩岡の序二段優勝インタビュー。
インタビューアーは三瓶宏志アナ。「一番一番、しっかり頑張る」と繰り返しました。
決定戦後には同部屋で十両優勝の志摩ノ海と言葉を交わす場面があり、志摩ノ海関の話を振られると少し顔が綻ぶ。
「私生活でも可愛がってくれている関取」とのことです。#sumo pic.twitter.com/kEMVDr1QcF
— スコゲワブロガーのペパーミントあい (@peparmint_ai) 2019年1月27日
師匠の木瀬親方(元肥後ノ海)は「自分のペースでやっていけばいいよ」「膝冷やさないようにな」と気遣ってくれてありがたい、とも話していました。
— スコゲワブロガーのペパーミントあい (@peparmint_ai) 2019年1月27日
解説陣の昔気質な話に引いちゃった
一方で千秋楽のNHK大相撲中継では、
解説の北の富士勝昭さんと
舞の海秀平さんの、
悪い意味での“昔気質”な話に
引いてしまいました。
北の富士さんは
14日目に休場した白鵬に対し
「這ってでも出てきてほしかった」
と言い、
舞の海さんは休場した白鵬と
無理して出続けて怪我をこじらせて
引退した稀勢の里を比較して
「同じ横綱でも価値観はそれぞれだなぁ」
と、明言こそしないものの、
滅びの美学的な散り方をした稀勢の里を
讃えて白鵬をディするような一言。
こりゃ怪我でつぶれていく力士が
絶えないわけだ、と思いました。
これに関しては下記ツイートに
凝縮した思いをつぶやいていますので、
ここにもご紹介したいと思います。
解説陣に遠慮なく厳しく言わせてもらうと「怪我したら休まなきゃダメ」「力士生命縮める」とふだん話す一方で「巡業を軽んじて休むな」とか「残り2日くらい這ってでも出てこい」とか「痛くても耐えて戦うのが敢闘精神」とか、一般人には矛盾しているとしか思えないこと言ってるんだよねぇ。 #sumo
— スコゲワブロガーのペパーミントあい (@peparmint_ai) 2019年1月27日
ここまでは無理してでも頑張る怪我、ここからは休まなきゃいけない怪我、という線引きはあるのだろうけど…… 結局そこが曖昧だから「無理して頑張ることこそ素晴らしい」という変な滅びの美学が持て囃されて、怪我で潰れる力士が絶えないんじゃないの?と思います。。。
— スコゲワブロガーのペパーミントあい (@peparmint_ai) 2019年1月27日
2019年初場所千秋楽の総括
以上が2019年の初場所千秋楽の
私にとっての主な出来事とその感想です。
引退、怪我、休場が本当に多くて、
見ている方が滅入りそうになることの
多い場所でしたが、
最終的には玉鷲の優勝に
救われた気がします(笑)
怪我が多いのは力士の大型化、
それに見合った鍛錬が確立できていない、
といったことがあるのでしょうが、
怪我をこじらせる力士が多いのは
「昔気質の滅びの美学」が持て囃される
からではないか?とも思いました。
そんななか大きな怪我無く初土俵から
休場なしの玉鷲が優勝したことには、
何か意味があるような気がします。
皆さん初場所15日間お疲れさまでした。
ペパーミントあいがお届けいたしました。