NHK大相撲の細かすぎる記録が
大好きなペパーミントあいです。
2018(平成30)年夏場所は
栃ノ心の大関取りが
最大の話題になった場所でした。
過去大関取りに成功した力士が
どのようにして成功したのかも
気になりますよね。
2018年夏場所11日目のNHK大相撲の解説は
元大関琴欧州の鳴戸親方。
大相撲中継では、
琴欧州の大関昇進を決めた場所の
星取表も紹介されていました。
琴欧州の大関昇進を決めた場所と
直近3場所の星取表を見てみようと
思います。
大関昇進の目安
大関昇進の基準に
明確な規定はありません。
ただ、直近の3場所が三役で33勝以上、
というのが目安と言われています。
琴欧州の大関昇進前の星取表
NHK中継でも
琴欧州の大関取り場所の
星取表が紹介されていましたが、
せっかくなので
もう少し詳しい星取表を
作ってみました。
対戦相手の番付も載せています。
横綱はピンク、大関は緑に
背景色を変えています。
さらに倒した横綱大関の四股名は
太字にしてみました。
琴欧州の平成17年九州場所 関脇・11勝4敗・優勝次点 |
|||
---|---|---|---|
日にち | 対戦相手 | 勝敗 | 対戦相手の番付 |
初日 | 垣添 | ● | 前頭二 |
2日目 | 普天王 | □ | 前頭二 |
3日目 | 出島 | 〇 | 前頭三 |
4日目 | 雅山 | 〇 | 前頭四 |
5日目 | 北勝力 | 〇 | 前頭一 |
6日目 | 旭天鵬 | 〇 | 小結 |
7日目 | 稀勢の里 | ● | 前頭五 |
中日 | 岩木山 | 〇 | 前頭四 |
9日目 | 安馬 | 〇 | 前頭五 |
10日目 | 玉乃島 | ● | 前頭一 |
11日目 | 黒海 | 〇 | 前頭六 |
12日目 | 白鵬 | 〇 | 小結 |
13日目 | 朝青龍 | 〇 | 横綱 |
14日目 | 千代大海 | 〇 | 大関 |
千秋楽 | 魁皇 | ● | 大関 |
琴欧州の平成17年秋場所 関脇・13勝2敗・優勝次点 |
|||
---|---|---|---|
日にち | 対戦相手 | 勝敗 | 対戦相手の番付 |
初日 | 黒海 | 〇 | 前頭二 |
2日目 | 白鵬 | 〇 | 前頭一 |
3日目 | 旭天鵬 | 〇 | 前頭三 |
4日目 | 垣添 | 〇 | 前頭二 |
5日目 | 雅山 | 〇 | 前頭一 |
6日目 | 普天王 | 〇 | 小結 |
7日目 | 出島 | 〇 | 前頭三 |
中日 | 旭鷲山 | 〇 | 前頭四 |
9日目 | 岩木山 | 〇 | 前頭四 |
10日目 | 玉乃島 | 〇 | 前頭八 |
11日目 | 栃東 | 〇 | 大関 |
12日目 | 北勝力 | 〇 | 前頭七 |
13日目 | 朝青龍 | ● | 横綱 |
14日目 | 稀勢の里 | ● | 前頭十六 |
千秋楽 | 千代大海 | 〇 | 大関 |
琴欧州の平成17年名古屋場所 小結・12勝3敗・優勝次点 |
|||
---|---|---|---|
日にち | 対戦相手 | 勝敗 | 対戦相手の番付 |
初日 | 普天王 | 〇 | 前頭三 |
2日目 | 千代大海 | ● | 大関 |
3日目 | 玉乃島 | 〇 | 前頭四 |
4日目 | 栃東 | 〇 | 大関 |
5日目 | 白鵬 | ● | 関脇 |
6日目 | 魁皇 | 〇 | 大関 |
7日目 | 雅山 | 〇 | 小結 |
中日 | 朝青龍 | 〇 | 横綱 |
9日目 | 垣添 | 〇 | 前頭一 |
10日目 | 旭鷲山 | 〇 | 前頭一 |
11日目 | 出島 | 〇 | 前頭二 |
12日目 | 黒海 | 〇 | 前頭六 |
13日目 | 北勝力 | 〇 | 前頭五 |
14日目 | 高見盛 | 〇 | 前頭十一 |
千秋楽 | 若の里 | ● | 前頭二 |
当時は朝青龍が一人横綱、
栃東・魁皇・千代大海の
3大関が君臨する時代でした。
そんななか琴欧州は
何度となく朝青龍と優勝を争い、
何度となく倒して大関に昇進!
ただ、意外と当時前頭だった
稀勢の里には弱かったんですね(笑)
12勝、13勝、11勝なので、
3場所の合計は36勝。
三役で3場所の合計が33勝以上
という目安はクリアしていることに
なります。
栃ノ心のここ3場所
栃ノ心の場合、
優勝した初場所は14勝1敗。
優勝翌場所の先場所(春場所)は
10勝5敗。
今場所はすでに11勝しているので、
3場所の合計はすでに35勝。
目安の33勝はクリアしていますが、
ただ、優勝した初場所は平幕でした。
でも、そこは特に明確な基準はない
大関昇進ライン。
ぶっちゃければノリと雰囲気で
決まってしまうのが大相撲の慣例ですw
栃ノ心の場合、
上位総当たりの地位での平幕優勝が
逆に評価されていると考えられます。
幕尻での白星と
幕内上位での白星では
白星の重みが違いますからね。
11日目の時点で、
阿武松審判部長(元益荒雄)は
「確定事項ではないけれど」と
前置きした上ですが、
栃ノ心の大関昇進について
「濃厚」という見解を示しています。
ただ、そこはノリと雰囲気で
決まってしまう大相撲界。
残り4日間で急にガタ崩れするような
ことがあれば、
見送られる可能性も高いです。
今の栃ノ心を見ていて
とても崩れるようには思えませんが、
まずは残り4日間を見守りたいと思います。
大関になった人に共通するもの
以上、琴欧州の大関昇進直前の
3場所についてお伝えいたしました。
いかがでしたでしょうか?
世間一般に目安とされている
「三役で3場所の合計が33勝」を
クリアしている琴欧州と、
平幕優勝から大関取りが始まった栃ノ心。
状況はだいぶ違います。
琴欧州は朝青龍がめちゃめちゃ強くて、
さらに栃東、千代大海、魁皇という
ベテランの3大関もいました。
一方の栃ノ心は、
迎え撃つ3横綱大関が
いずれも年齢や怪我に苦しんでいる状況
での大関取りです。
ただ大関になった人に共通しているのは、
数字よりも横綱を倒すことよりも
「な、なんかこいつ凄いぞ!?」
というオーラがあることだと思います。
今の栃ノ心にはそれを凄く感じます。
もちろん、オーラだけで昇進が
決まるわけではありません。
でも、オーラによって左右される
部分も大きいのが、
大相撲の面白いところだと思います!
明確な規定がなく、
ノリと雰囲気で昇進が決まることに
関しては、
相撲ファンでない人からしたら
意味が分からないことだと思います。
相撲ファンでも
モヤっとくることはあります。
でも一方で、
それが面白いところであり、
好きなところであるのも事実です。
少なくとも私の場合は。
以上、ペパーミントあいが
お届けいたしました。
情報参照元:大相撲星取表